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2017年09月20日13:25

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マシュー・クワークの4作目Dead Man Switch

マシュー・クワークの4作目を読んだ。

The 500でデビューし、The Directive、Cold Barrel Zeroと3年連続書いている。。
そして、前作のCold Barrel Zeroの主人公、ジョン・へインズを再登場させたのだ。

カリフォルニアの各地で民間人が連続して殺される事件が発生した。
新聞報道から見ると、単なる連続殺人だったが、彼等は、過ってイラク等中東地区で、従軍していた傭兵仲間たちだったのだ。それが次々殺されていた。
米国に帰還したへインズは、Cold Harvestのボスから呼び出されたのだ。彼は中東地区では、仲間を裏切った男として、戦友たちから、ひそかに狙われていた。それは政府の資金を盗み出し、現金を米国に送金しているグループを探るための囮だった。

中東の部族に渡されるはずの金が途中で消えて盗み出した連中は帰国していた。その裏切り者の雇われ兵を追って帰国したのだ。

ボスは帰国したへインズに、名誉を回復させることなく、裏切り者として行動し、仲間を殺している本当の裏切り者を殺せと命じたのだ。
と言うことは、へインズは仲間からも、殺人犯たちからも狙われながら、任務につくことになる。
へインズを特殊作戦部隊にリクルートしたクレアも襲われ死んだことが分かった。本当のところは彼女は襲ってきた殺し屋を返り討ちにして姿を消したのだ。彼女は身を隠しながら、ハインズと連絡することを考えていた。
元の上司グレイもすでに引退しており、彼は過去の罪から昔の仲間に殺されても仕方がないと覚悟していたが、へインズが出会った直後に殺害された。グレイはへインズに何も話さなかったのだ。

仲間を殺すのは、中東で莫大な金を盗み出した、元の仲間だったのだ。
それを聞くと、へインズは優秀な部下だったオチョアが危ないと思い電話すると、すでに彼の住居が元特殊部隊らしき3人組の集団に襲われてる最中だった。へインズは電話連絡を取りながら、オチョアの住宅の間取りを聞き、3人組を射殺した。そしてオチョア一家の救出に成功するが、隣人は巻き添えで射殺された。
ここからがまるでデビッド・モレルの活劇冒険小説の様な雰囲気になってくる。

その頃、元Cold HarvestのメンバーにNYに集合するように指令が誰かからだされていた。
大金を盗んだ連中が、ニューヨークのCIAの隠れ家に生き残り全員をあつめ、皆殺しにして、事件の隠滅を図ろうとしていたのだ。
へインズもクレアも仲間を救出するため、ニューヨークに集まる。そして謎の悪徳傭兵との戦いが始まるのだ。
話の展開はスピーディで一気に読めます。

本当の黒幕はいったいだれなのか?まさかボスのコックスではないのか、それとも、一緒に銃撃戦を戦った仲間の中に犯人がいるのか、NYでの活劇とともに核心に到着するのだ。

活劇冒険小説フアンにお薦めです。
次作はThe 500みたいな小説を期待しよう。ベストセラーになることを!

余談;今、ITWのMatch Up(短編集)で、デビッド・モレルの、あの「ランボー」が活躍する短編を読んでる!ジョン・ランボーか、懐かしい!
まさか、またランボーの活躍する小説が再び読めるとは思わなかったなあ!

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