次なる場所へ。
向かうのは、ＢＡＲです。 バー。 言うまでもなく、お酒を楽しむ所。
良介さんが、脚本家の荒井晴彦さんたちと映画祭の期間中はほぼ毎日、通われているお店で、確か日曜が定休日なのですが、交渉して映画祭の最終日となる８月最後の日曜日に限っては特別に営業してもらっていると聞いています。
数年前から良介さんがここへ入り浸るようになっていると知っても、お酒の弱い私は当初まったく興味を示さなかったのですが、魅力的な女性たちが同席することが多いと聞き、この４〜５年 ” いつかは一度 ” と思い続けてきたのです（笑）。
そして、昨夏の本映画祭が終わった後、宮崎からここ１０年くらい毎回ご参加のマイミク・ぱふさんと、「来年は是非２人一緒に、あのＢＡＲへ連れて行ってもらいましょう！」 と固く約束したものですから、ようやく今夜、実現する運びとなったもの。 もっとも、そのぱふさんは残念ながら今年、ご家庭の事情により、いらっしゃってないのですが。
パーティー会場を出て、ＢＡＲに向かうのは、良介さん・荒井さん・先ほどずっとお話ししていたＨさんに、私の４名。
昨夜、友人と２人、ミニライトで足元を照らしながら慎重に歩いた、川沿いの暗くて狭い道を通るのに、誰も照明器具を出す気配がありません。
急いでバッグからミニライトを取り出し、私が先頭になって先を照らしながら、会場を出てからすぐの数十メートルほどの難所を無事、越えたのでした。
浴衣姿のＨさんは当然、履物も下駄であり、もし私がいなくて明かりもなしでここを歩かれたとしたら転びそうになることもあったのでは、と後から胸を撫で下ろしたりしたのでした。
皆さん、小さいライトぐらい携行しましょうよ（笑）。
そこからは広くなっている川沿いの道をもうしばらく行き、途中を右折した辺りで街灯などもあり暗くなくなったので、ミニライトはお役ごめん。
ＢＡＲは、駅前から由布岳に向って伸びる大通り（といっても片側１車線の普通の道ですが）沿いの、目立たない建物の２階にあります。
毎日、会場へ行くのに通っている所なので、ある時たまたま気が付いて、場所だけは知っていたのです。
パーティー会場から１０分ちょっと歩いて、到着。 雨でなくて良かった。
ここでも、好天に感謝です。
階段を、２階へ。
Ｈさん、下駄なので、ちょっと上り辛そう。
ああ、手を貸してあげたかった。 後ろで支えるというか、後ろから押してあげたかった（笑）。
店内は、カウンターのみ１０席ほどの、こじんまりとした、けれど格式高い造りです。
大人の空間、といった感じ。
勝手に、４人掛けぐらいのボックス席が２つぐらいあるように想像していましたが････。
右奥から良介さん、荒井さん、Ｈさん、私の並び。
良かった、Ｈさんの隣りで。
酒に弱いし、もちろん詳しくもない私は、Ｈさんが白ワインをオーダーされたので、同じものにさせてもらいます。
パーティー会場でお尋ねしたのですが、Ｈさんは白ワインが一番お好きなのだそう。
私がちびりちびりと白ワインに口をつける間に、Ｈさんのグラスは着実に減ってゆき、同じものが追加オーダーされました。
雰囲気にも慣れ、また、ここで発するに適当な声の大きさも分ってきたので（パーティー会場はがやがやしているので、半分叫ぶような感じでお喋りするのです）、Ｈさんと再び楽しくお話しできたのでした。
私は、唯一知っている洋酒の名前 『ワイルドターキー』（好きな作家の小説によく登場するお酒）を挙げたりなど。
Ｈさんは北九州にお住まいで、荒井さん、良介さんとも、本映画祭で知り合い、もう十数年のお付き合いになるのだったかな。
残念ながら 「幼な子われらに生まれ」 がお住まい近くの映画館で公開されないし、本映画祭のクロージング上映までいることが出来ないため、明日（8月26日）から公開される大分市内の 『シネマ５』 まで荒井さん・良介さんたちと出かけ鑑賞する計画が持ち上がっているそうなのです。 実現しますように。
私は、クロージング上映で観ます。
Ｈさんは今回久しぶりに今日・明日の２泊出来るため、明日夜のパーティーでもお話しできます。
明日の会場は、［ゆふいん麦酒館］。 地ビール一杯引換券が入場の際に渡されるですが、私は毎年、顔なじみの参加者に差し上げています。 Ｈさんがお好きなら貰ってもらいたかったのですが、ビールはそれほどお飲みにならないみたい。
で、席について３０分ほど経ち、夜に弱い私が ” そろそろ、お先に失礼しようか ” と思いだした頃、若い男女４人のグループが入ってきます。
（この項、続く）
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