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2017年09月01日12:57

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(その五)「第12回 映画の復元と保存に関するワークショップ」

「第12回 映画の復元と保存に関するワークショップ」
3日目:8月27日(日) 講義と上映。
会場:国立大学法人 電気通信大学 B 棟 202 教室

私はまだ二日目だが、実習から参加した方々は三日目だ。
さすがに疲れてきて、席で居眠りする若い人もチラホラと。しかし中高年や高齢者はよそ見もせずに聴講している。
(だから後でガクッと疲れが出るんだよな!)


○10:10〜11:45 セッション2「無声映画 発見-復元-保存-上映!」
モデレーター:柳下美恵(無声映画伴奏者)
登壇者:常石史子(フィルムアルヒーフ・オーストリア)、村川英(城西国際大学)、松戸誠(株式会社マツダ映画社)
☆無声映画と音楽の関係について。
映画は保存も大事だが、上映も大事だ。
サイレント映画はトーキーと違って、映像に合わせてライブで音楽が演奏される。近年では音楽ライブが主になって、映像や内容に合ってなかったり騒がしすぎたり、音楽のほうが主役になっている場合もあるという。
・その柳下さんのいうところの『ヴァリエテ』(1925)の一部が(柳下さん的には)不満な音楽付きで上映された。(いや・・・、別に悪くないですけど?)
『ヴァリエテ』の空中ブランコのシーン。当時の撮影技術の範囲で緊張度高くドラマチックに、そして素晴らしく美しく撮れている。これはDVDが欲しくなる。
無声映画はいろいろ後から楽しみを付け加えることが出来る大変面白い素材だ。

・柳下さんの電子ピアノ伴奏が付いて、マツダ映画社の『雄呂血』(1925)も一部上映された。
有名すぎる殺陣だが、これはチョコマカ動きのままだった。
正しい速度のデジタル修復版が見たい。マツダ映画社が門外不出にしているのかも?


○11:45〜12:00 ライトニングトーク
誰でも自由に研究発表できる場。ただし5分以内。
・「可搬性フィルムスキャナー&デジタルビュアーのご紹介」清水禎二(株式会社ヨコシネディーアイエー)
・「MPTE70周年記念 映像アーカイブ・シンポジウム」吉野香子(日本映画テレビ技術協会)
・「マラウイ共和国の視聴覚資料保存」鈴木伸和(株式会社東京光音)
☆南アフリカのマラウイまで行って、フィルムの保存を指導してきた報告。
マラウイ唯一のフィルム保存施設(単なる収納庫)に行くと、直射日光のガンガン当たる廊下にフィルム缶が縦に並べて置かれている。中身のフィルムはすでにいびつに歪んで、お亡くなり寸前。
とりあえずクーラーを取り付けるとこから始める。(無かったのか!)しかしクーラーを取り付けた天井を見ると雨漏りのシミが・・・! この次行くときは雨漏りを直すそうだ。
そこまでして見たいフィルムは、マラウイ人が撮影したマラウイのフィルムとか。


○12:00〜13:15 昼食と「ホームムービーの日」世話人会議
26日(土)ではなくて、会合は27日(日)でした。
この日記はダメージから回復してからまとめ書きしているので昨日と間違えてました。
(もう日記書くのも疲れてきた。なおかつ、まだ続く!)

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