レイ・ブラッドベリの短編集、『太陽の黄金の林檎』。 小笠原豊樹 (詩人の岩田宏) の名訳。
中三か高校のときに読んだ。
そのなかで、何のことだかよくわからなかったけど、でも心に残ったのが「二度と見えない」という掌編。
年をへて、メキシコ系のいわゆる「不法移民」の話だとわかった。
いまでは、万里の長城構想をぶちあげ、不法滞在容疑者を「強制収容所」に押しこんだ無法保安官に特赦を与えるトランプ大統領のおかげで、わかったどころの段じゃなくなった。
ブラッドベリの非SF作品中で、「黒白対抗戦」とかと並んで、指折りの名品だと思う。 とかいいながら、原題もちゃんとおぼえていなかった。
さっきチェックしてみたら、「I see you Never 」なのね。
スペイン語に引っぱられた片言英語。
訳者の小笠原さん、さすがの手ぎわ。
これをふくめ、好きな彼の短編いくつかを、原語で読みたくなった。
今度やってみよう。 あ、もちろん辞書と首っ引きで、です。
ログインしてコメントを確認・投稿する