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2017年07月29日02:23

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「君の膵臓をたべたい」

 
何て爽やかな難病映画なのだろう。

原作小説は、一昨年の12月に読んだ。
まだ映画化など発表されていなかったが、読書好きの間ではかなりの注目を集めかけていた頃に。
あまり惹き込まれなかった。
泣けると評判だったのに、全く泣けなかったし。

が、そういう原作でも、映画は別物。
深く魅了されるものが出来上がることだって少なくないのだから、と映画化のニュースを知ってからずっと公開を楽しみにしてきたのだった。

予感は的中。
素晴らしい純愛映画に仕上がっていた。
やはり、映像化され生身の人間が喋り、音楽まで付くと、全然ちがいますね。

サラリーマン限定の試写会で号泣する客が続出し、大好評だったのも頷けます。
私だって、念のためティッシュをすぐ取り出せるようにして鑑賞に臨んだら、無駄にならずに済みましたもの(恥)。

映画は、12年後の現代パートを創作してシナリオ化。
これが効いています。
脚本を担当されたのは、吉田智子さん。
帰宅して確認すると、やはり、昨年末に公開され日記に書かずにはいられなかった秀作 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 も彼女の手になるものでした。
吉田智子脚本の映画は見逃せませんね。
2人が同じ思いでいたのが分るラストのひと言は、” あ、絶対あの言葉だ。そうであってくれ!” と祈らずにはいられなかったもの。 その通りになってくれたのが何より嬉しくて。

エンドロールに流れるのは、ミスチル。
彼らが楽曲を提供するにふさわしい映画になっていました。

終盤では驚きの展開が待っており、それは確か原作にもあった筈なのですが、上述した通りあまり惹き込まれなかったためと読んでから1年半以上経っているため内容をかなり忘れていて、未読の人と同じぐらい衝撃を受けたのでした。

主演の2人、浜辺美波ちゃんと北村匠海くんは、新人賞の有力候補となるでしょう。
特に、美波ちゃん!
チャーミングだったなぁ。
よく思い出してみると、一般的なラブシーンなどほとんどありはしなかったが、シチュエーションの上手さと、2人の演技の初々しさに、観客の多くが胸をキュンキュンさせたに違いありません。
そして彼らにこれから先の未来が普通にあったなら、自制せずもっとストレートに気持ちを表せただろうに・・・・、” 出させてあげたかった!” と願い、涙せずにはいられなかった筈。

実は、今年2月と3月に 『ヨコハマ映画祭』 『キネマ旬報』 『おおさかシネマ・フェスティバル』 『高崎映画祭』 等の授賞式・表彰式に続けて参加し、中でも 『高崎映画祭』 は往復とも青春18きっぷだったため少々ぐったりしてしまったし、短期間に幾つも参加したため食傷気味となってしまい、来年はそういう式への参加は敬遠しようかなと思うようになっていたのです。
もし、美波ちゃんが受賞したなら━━。

変わり身の早さが、私の長所でもあり、短所でもあります(笑)。

 
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