時代は天然ガス？

産業革命によってエネルギーを利用する近代工業が世界的に広まったのが１９世紀。１９
世紀は石炭の時代、そして２０世紀は石油の時代。学者の中には２１世紀は天然ガスの時
代だという人も居る。確かに現在の天然ガスの勢いを見るとそんな気もしてくる

火力発電は天然ガスが最も多くなってきているし、水素エネルギーも水素を得るのに天然
ガスを使っている。資源面でもシェールガス、コールベッドメタン、メタンハイドレート
と新しいタイプの天然ガス資源が脚光を浴びている。う〜む時代はガスか、東京ガスの株
でも買っておくか？

我々庶民からすれば一番身近なのは都市ガスだろう。都市ガスに使われているのも天然ガ
スだ。家庭で直接ガスを使うと言えば、ガスコンロや給湯器、暖房器具や風呂釜と言った
ところだろう。まあ言わば火力が必要なケースだわね。照明とか冷房とかテレビとかはど
うしても電気になってしまうわね

しかしながら最近はガスで全部賄ってしまおう、というのも可能になってきている。ガス
を熱エネルギーとして利用しつつ、自家発電も同時に行い家電製品をその電気で動かすと
いうものだ。こういうのをコージェネレーション、略してコージェネと呼ぶ

コージェネは別にガスに限ったことでは無く、石油でも石炭でも良いわけだが都市ガスを
利用するガスコージェネが利便性の面からも最も普及している。コージェネを日本語に訳
すと、熱電併給となる。熱エネルギーを使いつつ電気も得ちゃうという一粒で二度美味し
いアーモンドグリコのようなシステムである。コイツが結構エネルギー効率が良く、燃料
節約に有効らしいのだ。既にビル、大型店舗や工場なんかではコージェネはかなり導入さ
れているそうだ。一般家庭で導入するのは難しそうかな？と思っていたら、一般家庭向け
の製品もあるんだってさ。次回はこの辺について書いてみよう