先日、梅田のディスクユニオンに行ったとき、
店の壁に
「ビートルズ日本盤LP(旗帯つき)、最低価格千円にて買取実施中」
という広告を見て、びっくりしてしまった。
というのは、5年ほど前に、ビートルズのLPをほとんど
聴かなくなったことと、
「どうせまともな買取価格がつかないだろう」
と判断し、初期作品の5枚を資源ゴミかなんかで
処分してしまったのだ。
LPの価値というのは難しい。
そんな価値があるのかどうか?
ビートルズの人気、ニーズが高騰しているということなのだろうか?
先に処分したことを後悔しても仕方がない。
久し振りに「アビーロード」を聴くことにした。
Dr.Ebbettsという、復刻盤シリーズのなかの1枚である。
英盤1stプレスからの復刻とのこと。
このシリーズは、80年代に出たビートルズの正規盤CDが
あまり音質が良くなかったことから
初期盤LPから復刻したもので、アンダーグラウンドで
出回り、ちょっとした話題になったものであった。
肝心の音質であるが、
80年代初発CD<Dr.Ebbetts<2009年リマスターCD
という感じだろうか。
おとなしくて控えめな感じで、正規盤リマスターCDを
聴いた耳には、物足りなく感じてしまう。
それよりも面白い発見があった。
裏ジャケの曲目を見ると
B面ラストが「The End」になっていて、そのあとの
「Her Majesty」の記載がない。
UK1stプレスでは「Her majesty」は
シークレットトラックだったのだ。
どうやら、日本盤LPやCDでしかビートルズを聴いていないと
知らないことがたくさんあるらしい。
シークレットトラックというと、有名なのは
クラッシュの「Train in Vain」だ。
あれも、CD化の際に裏ジャケに記載されるようになったはずだ。
「アビーロード」は、LPも持っている。
しかし、これは売るわけにはいかないだろう。
たとえ、買取価格が千円でも。
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