「怪獣倶楽部〜空想特撮青春記〜」第1話を視聴。
「アオイホノオ」のようにもっとコメディぽいものになるかとの予想を覆す「空想特撮青春記」そのものの誠実な青春ドラマの作りで好感。
現実の「怪獣倶楽部」の会誌そのままの番組ロゴやガリ版風のアイキャッチ、いかにもそれらしいBGMとナレーションも佳。
ちゃぶ台を挟んでメトロン星人と対峙する名場面の再現、壁のフクロウ型掛け時計、メンバーによる名セリフの唱和にもぐっと来る。
70年代風の服装、髪型、スポーツバッグ等の小物の再現、メトロン星人といえばの夕日をはじめ画面全体の色合いも懐かしく頷く。
ただ小道具のファンコレ「セブン」はない。これは彼らが長じて自らの手で創り出すものだから。この時代にこんな資料があれば誰も苦労はしないので。
ビデオも何も無かった時代のラジカセ録音と失敗のエピソードも世代感覚を刺激する。この何も無かった時代は若い視聴者にも通じているだろうか。
メンバーの1人の如くその場にいるメトロン星人がいい。メンバー以外には見えない存在なのも。円谷プロの協力が有り難い。
メンバーの口から「狙われた街」の見どころが語られ新たな視点が提示されるのも嬉しい。そして、メンバー間に成立している信頼関係が、当該エピソードと響き合ってまたいい。
喫茶店の編集会議は史実と違って違和感はあるけれど、ドラマなので、その辺は了解。
実際のメンバーを寄り合わせて生み出された精鋭7人は見た目もバラエティに富んで佳。
ウェイトレスを見ただけで「フケツ」と罵られるユウスケくんが、その描く絵と共に抜群にいいキャラだ。怪獣エリートと称される原…じゃなかったカツオくんも。リョウタのライバル氷…じゃなかったシンゴくんはメガネの小芝居が印象的。
私的にはユリコさんがもうちょっと可愛ければとも思うけれど、これは好みの問題。
しかし、苗字もしっかり中島と出ちゃってるリョウタくんのモデルはドラマとはいえこれから色々大変だなあ(笑)。
怪獣ファンが世間から疎まれていたとの番組内時代認識はちょっと違う(冷遇されていたくらい?)けれど、まずは楽しみ。全4回は少なすぎて残念だ。せめて6回は欲しい。
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