【業界内輪ネタの記録用転記です、スルーしてください】
カフェイン中毒、5年で101人搬送 若者中心に乱用?:
http://www.asahi.com/articles/ASK6D4D3RK6DPLBJ004.html
<カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった。 ほかにも重大事故が起きており、若者を中心に「乱用」されている可能性がある。 [以下略]>
ついにカフェインが社会問題化へ?
私らの業界 (コチークちっく社会問題論) では、1980年代から、カフェインは社会問題化するか? しないとしたら、その理由は、といった議論がありまして (タバコ問題の研究者、トロイヤーとマークルが論文書いてる)。
うーん、やっと日本社会も、追いついてきたか。
ま、ぶっちゃけたところ、ドラッグ (ていうか人の精神に影響を及ぼす薬物) の歴史をふりかえってみると、「精製」その他の工業的手法によって手軽に大量摂取できるようになること、が、「中毒」問題の重要な転換点だってことがわかる。
ちなみに、タバコの場合は精製じゃなくて、お手軽にどんどん消費できる「紙巻タバコ」の登場がポイント (いや、近年「タバコをやめるため」のニコチンパッチ、みたいな形で、精製が普及しはじめてるけど)。
カフェイン依存症も、たぶん、コーヒーや紅茶のがぶ飲みとかではなくて、カフェインをがっつり配合した眠気防止薬や、かぜ薬、「エナジードリンク」が主役なんでしょう。
ただ、そうゆうテクノロジーの話は、しゃかいがく的な社会問題けんきゅうにとっては、本丸ではないわけで。
この記事でいえば、「日本中毒学会」っていう耳慣れない団体が、気になるにゃあ。 どういう学会? 「依存症」という呼び替えが盛んになっているいま、なぜ看板に「中毒」をかかげる?
あーあ、私、あと少しでアカデミックキャリアが GAME OVER。
なのに、こんなふうに面白いねたがいくらでも目に入って、いまがGAME START だったら、どんなにシアワセかとか思うのに。
若手の方の大方は、たぶんこんな話には、あまり興味がないんだよね。
コチーク主義は、流行りも過ぎたようだし、とりあえずひとことdisっときゃ、それでいい、みたいな感じなんでしょ?
このカフェインの話からだって、それが今にいたる前提をさかのぼっていけば、めちゃくちゃいろいろしゃかいがくする余地があるのに。
(「そこで概念分析ですよ」だって? あ、うわー、Tight だ。 うるさーい、うるさーい、うるさーい!)
ログインしてコメントを確認・投稿する