mixiユーザー(id:3097688)

2017年06月11日22:47

593 view

観劇2本「シェイクスピア」と「清水邦夫」

写真は順に
*東京シェイクスピア・カンパニー「恋のむだ骨」チラシ
*「楽屋」チラシ
*中目黒ウッディシアターのロビーにて

下北沢「劇」小劇場で観劇したのは恋のむだ骨
シェイクスピアの「恋の骨折り損」よりインスパイアされた芥川賞作家・奥泉光氏によるオリジナル作品である。
原作では4人ずつの男女貴族が登場するが、こちらは3人ずつ。
恋の物語の終焉のきっかけも原作ではフランス王の死、こちらは危篤、男女の貴族たちは互いに恋し合っていることを確認するに至るのは同じだが、その過程は全く違う、奥泉流の「恋骨」である。
あまりに面白くて、終演後の初日乾杯で奥泉さん相手に褒め千切ってしまったが、自宅で今思い返すと、時代設定が現代だったらどうだったろうなんて思い巡らしてしまう。
現代は王侯貴族が領地を巡って折衝する世の中では無いので、置き換えるのは大変な作業なのは想像に難くないが、そういうのも観てみたいという贅沢を望んでしまう。
原作をご存知の方もそうでない方も「奥泉流」を体験&堪能してもらいたい。
そうそう、久しぶりに江戸馨嬢の勇士を舞台で観ることができた。
元々は女優だった彼女。
お子さんが出来てからは演出とプロデュースに専念していたが、子育てから解放されようだ。
私が観劇したのは初日で、劇小の2F桟敷まで超満員。
江戸馨嬢は開場の手伝いでギリギリまで受付近辺に居た。
出番が開演後だいぶ経ってからとは言え、ご苦労様なのであった。

楽屋のチラシには主催団体名が明記されていない。
主宰者は「女優A」を演じた四天王寺紅さんと思われる。
単発で打った個人興行か。
劇場は中目黒ウッディシアター。
清水邦夫さんが木冬社時代に書き下ろした名作「楽屋」。
4月に共演した斉藤レイさんが「女優C」を好演していた。
女優A、Bは楽屋に居付く元女優の幽霊、のちに女優Dも幽霊になって再登場する。
レイさん演じた女優Cだけが現役で、チェーホフの「かもめ」で主演している。
まさに現役女優の風格と美貌、実に舞台映えする女優さんだ。
芝居全体は、ちょっとテンポが緩くてまどろんでしまう。
「楽屋」は好きな芝居なので楽しみにしていたが、まさか眠くなるとは思わなかった。
終演後にロビーで偶然会った東京カンカンブラザースの石塚あつこさんと私でレイさんを囲んで3ショット。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年06月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930