写真は順に
＊さんらん x トゥルースシェル・プロデュース『許せない行為・余炎』チラシ
＊上記会場の中庭
＊「Dancer a la carte QUEST vol.6」パンフレット
新御徒町駅からほど近い「ギャラリースペースしあん」で観劇。
「余炎」と「許せない行為」の2本立て。
「余炎」は現代作家の柳井祥緒さんが書いた俳人・伊坂なみ女は、杉田久女（終戦翌年に入院先で死亡）がモデル。
自分に正直な余り、その言動から俳句の師より排斥された なみ女は、戦後、友人ヨネの庇護を受けながらも、俳句への思い絶ち難く、師に俳句をしたためたハガキを送る。
返信を諦めた頃、師からの手紙を託された凪子が訪問する。
俳句界に復帰を勧める凪子、反対するヨネ、揺れるなみ女、緻密なセリフ劇に登場する3人の演者全員が素晴らしい。
久しぶりに観た「余炎」に出演の宮��優里ちゃん、出色でしたねぇ。
戦前、戦中は多くの文学者やアーティストらが戦意高揚に加担した（させられた）時代だが、その戦争責任を問う物語でもある。
「許せない行為」は本来仲がいいであろう姉弟が、喧嘩している。
弟が、婚約者がいるにもかかわらず姉の知人に恋慕したことを怒っているらしい。
弟をなじりながらも、互いに本気であるならなんとかしてやりたかったという姉の気持ちも伝わる。
どうやら、この恋は実らなそうであるが。
会場の中庭を使った演出が印象的だった。
部屋と庭の行き来が2回あったが、1回だけで良かった気もした。
喧嘩しているのに、ほっこりした味わいのある物語。
会場は趣のある古民家。
中野スペースゼロ・小ホールでダンス公演「Dancer a la carte QUEST vol.6」を鑑賞。
二部構成で、一部はコリオグラファー率いる12のダンスユニットの発表会。
二部は「月と姫」と題した竹取物語をモチーフにした長編作品。
見応えありで、中々楽しいダンス公演だった。
12のダンスユニットに重複して出演しているダンサーさんも居たが、総じて皆さんレベルが高い。
振り付けしているのは皆さん、インストラクターで出演もされており当然上手いわけだが、全員がプロダンサーというわけではない。
中には、ついていくのがやっとの方もいたことはいたが、上手い方の方が多い。
一つのダンススクールだけの公演じゃないから、各ユニットには、それぞれ絞られた踊り手が出演しているのだね。
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