昔々の中国でのこと。
弟子が師にこんな質問をしました。
「先生、本は読まなければならないのでしょうか?」
師の孔子は、こう答えました。
「毎日の自分の仕事や勉強などの勤めをきちんとこなして、暇があったら本を読め」
正確ではありませんが、確か「論語」にこんな逸話が出ていたような…。
昨日見てきた映画「美女と野獣」で、とても興味深いシーンがありました。
主人公のベルは大の読書好き。
作中で、ベルが本を使って幼い少女に字を教えていると、村人達がこんなことを口々にしていました。
「あいつは女に字の読み方を教えているぞ!」
そして、ベルに嫌がらせをし始めた…。
舞台になった中世ヨーロッパでは、文字の読み書きは男性のもので、女性は家事や育児だけに専念していればいいというのが当時の風潮でした。
どの本か?は失念しましたが、マクルーハンの「グーテンベルクの銀河系」などの書物の歴史に関する書籍の中に出てきたエピソードを思い出しました。
ベルのような本を読む女性は「変わってる」と、白い目で見られていた中世ヨーロッパ時代を風刺しています。
小説家の開高健は、若い頃に記者としてベトナム戦争に従軍しました。
本を持って行くことができなかったので、彼は荷物の中に「百人一首」を忍ばせていたそうです。
誰かは忘れましたが、ある小説家は自分が過去に読んだ膨大な書物を生前に処分して、亡くなった時には枕元に一冊の聖書だけを残していたとか…。
山道を登りながらこう考えた。
智に働けば角がたつ。
情に竿させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角、この世は住みにくい。
とある有名な小説の始まりです。
繰り返し読んでいて、いつの間にか覚えた一文。
今でも、なんとなく口ずさんでしまいます…。
漫画「なぜ読書をしなければいけないの?」 読書家母の回答を図書館司書たちが絶賛
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4540247
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