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2017年04月21日17:02

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ペッタンコ(0060 PIPER)

ちょっと古めのクルマが好きな人なら、パイパーという名前を耳にしたことがあるかもしれません。チューニング用のカムシャフトなどを作るメーカーとして知る人ぞ知るイギリスの会社です。
そのパイパーは以前、兄弟会社がペッタンコのスーパーカー(?)を作っていたんです。30年ぐらい前にイギリスの友人から、珍しい「パイパー」というクルマが売りに出ているけど興味ないか?と打診されたことがあったことをフト思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=cpIpqEovyXs&feature=youtube_gdata_player

パイパー・カーズ(Piper Cars)は、スポーツ・レーシングカーにドップリはまっていたブライアン・シャーウッド(Brian Sherwood)が設立しました。
世に出たのは1967年1月のレーシングカー・ショーです。トニー・ハイダー(Tony Hider)の設計によるペッタンコのスポーツカー、パイパーGTが出展されました。フロントはトライアンフ・ヘラルドの独立懸架のサスペンションを使っていましたが、リヤはフォードのリジッド(ライヴ・アクスル)というかなりコンベンショナルな(古くさい?)足回りを鋼管を組んだスペースフレームに取り付け、FRP製の極めて低い外皮を被せたロードカーです。エンジンはフロントに搭載されていましたが、パイパーは自社製のエンジンを持っていなかったので色々な市販車のモノを持ってきていたようです。
このパイパーGTは改良されてGTTとなります。相変わらずペッタンコです。車高は80cmほどしかないでしょう。寝そべって運転するのでしょうか?グループ6用にエンジンをミドシップに搭載したレーシングカー、GTRなんかは75cmしかありません。
フォト

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パイパーは売れ行きが芳しくなく経営は火の車だったようです。そして従業員だったビル・アトキンソン(Bill Atkinson)とトニー・ウォーラー(Tony Waller)が経営権を取得し、エンブルック・エンジニアリング(Embrook Engineering)と改名し、金のかかるレース活動を止め、ロードカーの生産・販売に注力します。と言ってもGTT(各部を改良して1971年にP2と改名)しか無かったのですが。

パイパーの総生産台数は80台とも100台とも言われています。今となってはレアなクルマとなってしまいました。残存率は高いようですけど。修理は簡単だし、寄せ集めパーツも入手容易ですもんね。
今はチューニング・パーツを作っている兄弟会社にその名を残すのみです。
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