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2017年04月08日20:01

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映画日誌「パッセンジャー」

 宇宙の孤独がテーマの映画と言えば、孤島に一人取り残された人間のサバイバルドラマのようなもので、シチュエーションが限定され、やや哲学的な内容になり、少し退屈してしまうことが多いもの。
 この映画でも同じような内容では、と思い、少しばかり覚悟していたが、良い意味で予想外の内容で、娯楽映画としても十分楽しめる。

 自分一人だけが早く覚醒してしまい、孤独に過ごす中、一人の女性に恋をしてしまい、罪の意識を感じながらも覚醒させるかどうか悩む主人公。
 ここまでが初めの展開で、女性が覚醒した後、二人の世界が始まり、思わぬ形で幸せを掴んだかと思えば、もともと唯一の話相手だったアンドロイドの機能により事実が知られてしまい、愛は破綻してしまう。

 この次の展開として、予期せぬ形で新しいキャラクターが現れ、一転して宇宙船に危機が迫っていることを知り、今度は生き残るための葛藤が始まる。
 段階を踏むような感じでストーリーが進展し、見どころたっぷりのクライマックスも用意され、巧みな演出で最後まで独自の世界に浸りきることができる。

 アンドロイドの存在、位置づけや、もう少し緊急事態に対処できる機能があっても良かったのでは?など、少しばかり荒も感じられるが、まずは人間ドラマ、恋愛ドラマとして観れば、こうしたところも気にならないし、スペクタクル的にも未来の宇宙旅行が味わえる娯楽映画の佳作と言った感じ。
★68点
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