つっぱり中年、荒井英治の面目躍如。
大阪 豊中市立文化芸術センター小ホール
センチュリー室内楽シリーズVol.2
センチュリー・ジャズナイト
ヴァイオリン:荒井英治、松浦奈々
ヴィオラ:丸山奏
チェロ:北口大輔
荒井さん曰く「まあ、モルゴーアでやった曲も持ってきてますが、若い人たちとやったらどうなるか、楽しみです」。にこにこ笑顔だけど、実際演奏に入ったら・・・
バリバリとんがってますやん!!お父さん!!
ぐすたふくん、仕事が結局終わらなくって、遅刻。7時半を回って着いたときには、前半の最後の曲。スローでメローなジャズナンバー、モニターで聴きながら休憩を待ちます。まあ、そん時は、ま、こんな感じね、予想の範囲内。でも、こんなのずっと続けても飽きるよな、などと思っていたことを
・・・・正直告白しておいて・・・・
懺悔します・・・・荒井さん、御見それいたしやした。
後半聴いた曲は
1曲目 原子心母(エレジー) [ピンクフロイド=荒井英治編]
2曲目 セロニアス・モンク・メドレー [荒井英治編]
3曲目 Spider Dreams/Marwa in the Pines [デイビッド・バラクリシュナン(タートル・アイランド・カルテット)]
4曲目 トリロジー [エマーソン・レイク=荒井英治編]
アンコール チュニジアの夜 [エラ・フィッツジェラルド=三村 総撤編]
前半が40分弱で終わったのに比べれば、ずっと長くって、アンコールを含めて1時間弱。これが、プログラムが進めば進むほどどんどんヒートアップ。3曲目からは、もうイケイケです。
しかしまあ、4人が超絶上手い!!その各人が、互いに火花を散らしながら、がんがん攻めまくるそのプレイには、正直圧倒されます。松浦さんが、こんなにホットでロックな人だとは思わなったなあ。丸山さんも涼しい顔でキレキレのプレイをぶつけてくるし、その二人に挟まれて北口さんが渋いインタープレーを見せるのもなかなか。
このなかでも3曲目は、本家タートル・アイランド・カルテットを凌駕するんじゃないか、血管切れるんじゃないか、弦はじけ飛ぶんじゃないか、弓の毛全部ぶちぎれるんじゃないか、というほどの白熱の爆演。Two cellosの弾くマイケル・ジャクソンなんか目じゃねえぜ、って感じであります。
これでも大概ぶったまげたのだが、それに続いたエマーソン・レイク・アンド・パーマーのカバーが、またすごい。この曲で対向に場所を変えた荒井さんと松浦さんが、ぶっちぶっちにキレていて、弾いてるのがヴァイオリンなんだか、エレキなんだか、聴いてるうちにわけがわからなくなってきました。
最後は、ロックのラストよろしく、コーダの連打をバックに荒井さんがアドリブをぶちかまして、ジャン!終了!小ホールだったとはいえ、9割がた埋まった会場はやんややんやの大拍手。
ほんでもって、アンコールの「A Night in Tunisia」。「ホルンのそーてつさんが、僕らのためにアレンジしてくれました!!」との言葉とともに始まるこれも、キレてましたねえ。素晴らしいノリです。
この企画、いいです。絶対にいい!!クロノス・カルテットをライブで聴いたこともあるぐすたふくんが言います、クロノスより上手いです。二段ぐらい上手い!タートル・アイランドより熱い!モルゴーアより若い!!(すみません、怒らないでください)
このカルテット、名前つけましょうよ。募集しましょう。公募しましょう。センチュリーの名前は入れるとして、豊中だからワニをいれるとして、センチュリー・アリゲータ・カルテット、ダメですか?(だから、怒らないでくださいって・・・)
昔、大フィルがアロー・ジャズと一緒に3年ほどジャズの企画をやったんだけど、結局同じ曲、スタンダードナンバーの使いまわしになってしまって、マンネリ気味になって終わっちゃった。でも、今回のプログラム、スタンダードとは言い難い、濃い選曲でここまで聞かせるんだもん、行けますって、行ける!!絶対いける!!!
荒井さん、「第二弾、第三弾があるかどうかは、みなさんの盛り上げ次第!どうか、ツイッターなんかで盛り上げてください!」とおっしゃってましたが、私、ここでやりましたよ!次行きましょう、次、次!!楽しみにしてます。
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