主人公は、いつも居眠りをしている高校生のココネ。
眠っている時に見ている異世界で冒険する夢が、いつの間にか現実世界と繋がっていって、やがて大きな陰謀と彼女の家族にまつわる秘密が明らかになってゆく…。
冒険ファンタジーアニメ作品です。
ココネが暮らす現実世界の岡山の風景は、大ヒット作品「君の名は。」を始めとする最近のアニメーション作品と同じく、実際の風景を忠実に再現していて、とてもリアル。
そして夢の中の異世界は、ジブリ作品を彷彿とさせる映像で面白い。
ストーリーが進むにつれて、現実世界と異世界が繋がってゆくところは見ていて不思議な感覚にとらわれました。
メカニックやシチュエーションが、どこかで見たような気もしましたが、これは模倣ではなくてリスペクトと解釈しました。
バイクが変形したロボットがベイマックスみたいとか、巨大ロボット「エンジンヘッド」の登場するシーンが映画「パシフィック・リム」の巨大ロボット「イェーガー」みたいとか、「エンジンヘッド」の走り方がエヴァンゲリオンみたいとか…。
ココネが異世界で駆け回るシーンは、見ていて「ルパン三世 カリオストロの城」を彷彿とさせます。
そんな事を知らなくても面白いんですけどねw
苦言をつけるなら、クライマックスの構成が気になりました。
謎が解けて、事件が解決に向かうシチュエーションが全て異世界での活劇に終始していたところ。
現実世界(?)の岡山の街中を舞台にして、エンジンヘッドと謎の巨大な怪物が闘いを繰り広げるシーンは、怪獣映画さながらの迫力があって面白い。
しかし、ストーリーを追って見ていると、現実世界の方で何が起こっていたのか?が気になって違和感を感じました。
あのシーンは、現実世界と異世界を短かくでいいから交互に繋いで描いていれば良かったのに…。
作品の舞台は、2020年に行われる東京オリンピックの3日前。
ストーリーの鍵になるクルマの「自動運転」や、ゴーグルでパソコンの画面を見る「VR」技術などの、現在開発中の科学技術が作品に登場するところは、「空想ではないSF」のようでリアリティがありました。
テーマ曲は「デイドリーム ビリーバー」。
映画館でもよく流れている某コンビニのCMで有名です。
(オリジナルはモンキーズ。曲は有名ですが、バンドの名前は意外に知られてません…。)
聞き飽きた感があるので好き嫌いが分かれそう。
歌詞は忌野清志郎バージョンですが、高畑充希の澄んだ歌声は好きですw
面白かったw
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