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2017年03月15日16:50

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映画日誌「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

ウォールストリートのエリート銀行員が、会社へ向かういつもの朝、突然の交通事故で美しい妻を失ってしまう。
悲しみの感情も湧かず、ただ空虚の中、衝動的に自販機のメーカーにクレームの手紙を書き、その中で自分の境遇も何気なくしたためると、それを読んだ顧客係の女性も、衝動的に彼に電話を入れる。
ここまでのストーリ展開は結構興味深いのだが、突然破壊行為に走ってしまうなど、主人公の行動、心理がやや理解しにくいし、彼の後を尾行する車の謎や、終わり近くになって明らかになる死んだ妻の秘密など、はっきりしないままで終わってしまうところもあり、やや支離滅裂な内容で観る側も戸惑ってしまう。
何事にも無感覚になっている主人公の心の迷い 、というのがテーマのようだが、シングルマザーとの出会いや、その息子とのやりとりなど、もう少し人間関係で焦点を絞った方が良かったのでは?という気もする。
それでも結構惹かれるのは、 ジェイク・ギレンホールの巧みな演技とともに、ウォール街の乾いた空気や、通勤で使われている電車の車内の様子など、なかなか興味深い描写もあるからか。
あまりストーリー性は気にしないのなら、人間描写、人間と都会のクールな雰囲気、などを味わうことはできるようだ。
★58点
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