生まれ故郷の島の危機を救うために、少女モアナが伝説の島を目指して冒険するファンタジー作品。
ディズニープリンセスが活躍する最新作です。
作品を見ていて気になったのは、この作品にはプリンセスもので定番の恋愛描写が、ほぼ皆無だったところ。
モアナと彼女の祖母のつながりや親子愛が強調されていたところが、過去の作品と違っていました。
「白雪姫」や「シンデレラ」から数えて数十年作られてきた大人気のジャンルですが、時代に合わせて変化させてきたな…、と感じます。
お約束のイケメン王子様も出てこないし…。
英雄マウイという男性キャラクターが登場しますが、彼はモアナを助ける戦士の役割で恋愛対象として描かれていません。
オリジナル版の声優は、ドウエィン・ジョンソン。
「ワイルドスピード」シリーズで有名なイケメンマッチョな俳優さんです。
斬新な王子様と言えるかも?
そういう意味で好みが分かれるかもしれません。
ディズニーらしい、アトラクションを彷彿させる華やかな映像が綺麗です。
特に夜の海で、白く光る魚のエイがモアナを導くように泳ぐシーンが印象的。
作中でココナッツの海賊達が出てくるシーン。
ディズニー作品なので、ここは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のようなと例えたいところ…。
ですが、なぜか頭の中に真っ先に浮かんだのは(マイミクさん達も指摘していましたが)、「マッドマックス 怒りのデスロード」w
「もののけ姫」のコダマみたいなココナッツ達が暴れまわるシーンは、笑い転げながら見てましたw
作品のテーマは「海」を通して描かれている「自然」。
主人公モアナの友達の「海」は、最初は好意的に見えますが絶対的な味方になっていないところに注目。
モアナの成長を手助けすることもあれば、彼女を絶体絶命的な危機に陥れることもあります。
ラストでモアナを苦しめるキャラクターの正体が、それを物語っていました。
自然が人間に恵みを与える反面、死をもたらす恐ろしさを描いていて、観客が「自然」を考えさせられる寓話的なファンタジー作品。
英雄マウイが戦いの前に踊っていたのは、「ハカ」というダンス。
ニュージーランドの強豪ラグビーチーム「オールブラックス」が試合前にパフォーマンスするので有名です。
2019年にラグビーワールドカップが日本で開催されるので、ブラックスのパフォーマンスを検索して見てみると面白いかも。
ディズニー/ピクサー作品で「お遊び」シーンがあるのは有名です。
作中でココナッツ海賊が勢揃いするシーンで「あるキャラクター」が出てくるのは知っている人も多いかと思います。
狸が見つけたのは、マウイが「神の釣針」を取り戻して変身するシーンで、ドサクサに紛れて「アナ雪」のトナカイが出てきたところ。見間違いかも…?
関東では再び雪に見舞われそうな寒い時期ですが、作品を見ているうちに真夏の南太平洋にいるような気分。
面白かったw
ログインしてコメントを確認・投稿する