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2017年03月08日23:37

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BB30のキシミ音は解消できるのかな?

■ BB30のキシミ音は解消できるのかな?

BB30に始まったハンガーの規格の多様化は、自然淘汰も始まって、ソロソロ落ち着いてきた感じです。新しいフレームやチェーンホイールの登場で、独自のハンガー規格が生まれる可能性もあるので、もちろん油断なりませんけどね。

BSC&JIS規格、イタリアンに落ち着いていたハンガーの規格、フレームの剛性アップや軽量化の実現を錦の美旗に採用されたBB30の規格、裏にはシマノやカンパニョーロなどのパーツ供給による、生産台数や生産のタイミングのコントロールを受けたくないという思惑もありました。

BB30の規格は、完成車メーカーと、台湾のパーツメーカーがジョイントして作り上げたハンガーの規格です。フレームのハンガーシェルの径を上げて、フレームの剛性アップや軽量化を実現します。ところが、BB30対応のチェーンホイールを組み込んでみると、短期間でハンガーからのキシミ音が発生します。

カーボンフレームのハンガーには、アルミ合金製のハンガーシェルが埋め込まれて接着されています。シェルの左右の溝には、サークリップがスナップリングのようにはめ込まれ、その外側へ、左右にシールドベアリングが押し込まれ、右クランクと一体になっていたり、別体のハンガーシャフトが差し込まれます。

クランクを内側へ押し込むことで、シールドベアリングとハンガーシャフトとの圧入部分や接触部分のガタが発生しないようにする構造です。ところが、実際にはサークリップ、シールドベアリング、ハンガーシャフトなどのはめ合い部分のいずれからか、キシミ音の発生が起こりやすい構造です。

異音の発生を防ぐために、ロック剤や圧力をかけるためのワッシャーなどを用意していますが、根本的な異音解消は難しいようです。BB30のハンガー規格は残っていますが、この企画を提唱した主な完成車メーカーが改良規格への移行とか、ハンガーの構造を変更しているのが現状です。

もちろんまだまだBB30 の規格のフレームはあります。サードパーティからBB30規格のハンガーに対応した、キシミ音の出にくい構造の特殊なハンガー小物も用意されています。BB30 ハンガー規格のフレームに、シマノやカンパニョーロのチェーンホイールをセットできるカップや、シールドベアリングを組み込んだカップなど、変換アダプター的な機能を持つハンガー小物も発売されています。

シマノやカンパニョーロのハンガーシャフトの太さは24mm径です。ベアリングシステムも小型軽量化されています。トップライダーのパワーにも問題のない、十分な剛性や強度が確保されているそうです。純正品ではありませんが、変換アダプター的なハンガー小物の登場で、BB30のフレームにも安心して使えるクランクをセットできます。

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