mixiユーザー(id:3045000)

2017年03月05日23:41

732 view

フルトヴェングラー、戦時中のブルックナー交響曲第8番

梅田の中古盤店のワゴン(特価コーナー)で、
フルトヴェングラー/ベルリンフィルの
ブルックナーの第8交響曲のCDを見つけた。

Palladioという、あまり馴染みのないレーベルで
ジャケット下には
「1949 first release」とある。

値段は300円と激安なので
損してもいいやという気持ちで買ってきた。

帰宅後、ネットで調べると、
「フルトヴェングラー資料室」というサイトに
「Palladio盤は1949 First Releaseと
TESTAMENTよりも早い14日盤を思わせる記載があったが、
実際は1944年盤 」

とある。
1949年盤というのは、実はかなりややこしいことに
なっていて、
EMIからの初出盤は、ライヴと放送録音の
混合盤で、その後、ワルター協会からライヴ盤が、
そしてTESTAMENTから放送録音盤が別々に出た。

1949年盤は、ライヴのほうは
Archipel盤とAudite盤の2種類を持っているが
(放送録音のほうは未聴)
1944年盤は聴いたことがなかった。
1944年盤は、ベルリンフィルではなくウィーンフィルである。
Palladio盤は間違いだらけもいいところだ。

Archipel盤とAudite盤は
同じ演奏なのに聴いた印象はかなり異なっていて
Archipel盤はティンパニのトレモロ、金管の咆哮と
思い切りものものしく、うるさいのに対し、
Audite盤は、オケがマイクから遠く、聴きやすいが
ボケ気味の音。
しかし、フィナーレの終結のティンパニのトレモロは
ものすごいが、やりすぎだろう。

というわけで、フェイク盤である、Palladio盤を
聴いてみたが、
これは1949年のライヴとは違い、知性と感情の
バランスのとれた名演だ。
録音も当時のものとしては十分良い。

フルトヴェングラーのブルックナーは、
宇野功芳が貶していたせいか、
日本ではあまり人気がないようだが
この演奏は、ファンにはおすすめだろう。
必聴というほどではないかもしれないが。

4月にソプラノ歌手の伴奏をすることになり、
さらに5月には、ピアノのミニコンサートを
することになった。
これから忙しくなりそうだ。
体調に気をつけて頑張りたいと思っている。

6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する