一川周史さんの{新・冠詞抜きでフランス語はわからない」の新増補版が昨年出ていた!
先生がまだお元気なのだろう
ムッシュ・イチカワは「普通の人間の生きたをされた方ではない!」
私にとってフランス語の先生というより「人生の生き方」を教えられたと言ってもいいのだ。
京都生まれ、パリ大学で中世文学を学び、当時のパリのヤクザと日本人のトラブルはヤクザが「ムッシュ・イチカワをよべ」と言うほど夜の世界でも有名な、武闘家でもあったのだ。しかも当時のパリヤクザはかなり教養があったとも、だから話が通じたとか。武勇伝はほかにもある。
(パリ大学で合気道を教えていた)
しかも、東京オリンピックでは、仏国のオリンピック選手団の通訳を団長の貴族から依頼されたのだ。そのとき選手団と来た料理人たちが「日本料理のわざ、味付け」をもちかえったのが今のフランス料理になっていると言えると思う。
先生が仏国から持ち帰ったフランスの蔵書は当時でも数億円だった。いまなら、、。
先生の逸話はいくらでもある。
風俗ビラを貼った物を次々張った後を剝がしまくり、東京のヤクザともめた時「お前たちも商売だろうが、子供の手に届く高さには貼るな」ということで決着付けたとか、。
プチ・トマトはフランス語ではない」「ヌーボービーヤー英語、フランス語の合体だ」とクレームをつけて大手酒メーカーが逃げ回ったとか。今はないメルシャン・ウイスキーの
社長も先生を避けていたとか。
「サントワ・マミー」は男が女に言う言葉だから「サントワ・モナミ―」でないとおかしい!日本語訳も男歌にしないとだめだとよく言っておられた。
電車の中でウオークマンの音が漏れているのを注意したら、老人と思って無視した若い男性の手を締め上げたとか。(現役のプロアスリート並みの握力)
新幹線の車中で隣のPCを操作する音がやかましくて、注意したら、私の勝手でしょうと無視された。すると、すぐに大手金融会社の社員だったので、先生の友人が役員だったので電話したとか。
優しいが、とても正義感の強い先生だったなあ。
誕生日が同じですと言ったら「君なら同じでもいいや」と言われた。
授業中に先生と会話してたら、あとでほかの生徒さんから、「途中から2人とも英語で答えてましたよ」と言われたことがあった。
ホント、凄い先生だった!あんな生き方がしたいと本当に思った。
そう
上記の本は20年以上前に先生にサインしてもらった。今中古本が9900円以上で売られてるのだ。
これはフランス語を常用する日本人には必携ともいえる参考書である。専門の大学教授、フランス人でさえ、難しい冠詞を間違えるのだ。初級者には理解しにくいくらいの専門書である。しかし先生の本は語学書では長期にベストセラーだ!
いや、ご存命とは嬉しい
その当時は普通にフランス語が理解でき15回以上渡仏したが、今や、文章は読めても聞き取りが無理だなあ!単語も、イタリア語とごっちゃになり無理だ。
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