mixiユーザー(id:3045000)

2017年02月19日01:17

550 view

ジョン・ウェットンの思い出

グレッグ・レイクが亡くなった(2016年12月7日)後、今度は
ジョン・ウェットンが、ガンで亡くなった(2017年1月31日)。

2人は偉大なロックバンド、キング・クリムゾンの
ヴォーカリストであり、
ウェットンのバンド、エイジアに、ウェットンの代わりに
レイクが参加したこともあった。

2人は音楽性や、声など、似ているところが多く、
レイクとウェットンの、両方のファンだという人が
多かったように思う。

自分がプログレッシブロックを聴きだした
1980年半ばにおいて、
グレッグ・レイクは、キャリアのピークを過ぎた感があったが
ジョン・ウェットンは、まさにそのキャリアの絶頂期にあった。

ちょうどエイジアのファーストアルバムの売り上げが
全米で1位になり、
セカンドアルバム「アルファ」は日本でも話題作となった。

その頃、キング・クリムゾン、UK、そしてエイジアと
ウェットンが参加しているバンドのディスクを
むさぼるように聴きまくった。

ウェットンはグレッグ・レイクと同じく、
クラシック音楽、イギリスのトラディショナル、
そしてビートルズあたりを
音楽性のルーツにしている。

ただし、そこにこだわったレイクと違い、
ウェットンは新しいポップミュージックにも
大いに意欲を示した。

ウェットンの音楽性の広さを見せつけた作品として
UKの日本でのライヴを収録した「Night After Night」は
驚異的なアルバムだ。

LPのA面での抜群のポップセンス、
そしてB面の、変拍子、不協和音、そして
超絶技巧が炸裂するプログレッシブロック。

深い味のあるヴォーカル、ベースギターの演奏技術の高さ、
よくもこんな演奏が出来るものだと思ったものだ。

グレッグ・レイクと違い、ジョン・ウェットンは
ライヴも見ることができた。

ウェットンのソロのライヴだが、イギリスのバンド、It Bitesの
メンバーが参加し、その技術の高さはUKやエイジアにも
勝るとも劣らないものであった。
(ネットで調べると2003年9月20日心斎橋クラブクアトロとある)

曲目も、キング・クリムゾン、UK、エイジア、
そしてソロの曲と
代表曲を惜しげもなく披露した盛り沢山の内容。
とくに「Battle line」「The smile has left your eyes」
には本当に感動した。

ただし、この頃は、アルコール依存症で苦しんでいたらしい。
飲み過ぎで節制しないところも、グレッグ・レイクと似ている。

バンドの人間関係や病気に悩まされながらも
一貫して現役にこだわり、
バンド及びソロでの活躍を続け、人生を全うした
ジョン・ウェットン。

心からご冥福をお祈りします。

ライヴを見て感動したエイジアの名曲
「The smile has letf your eyes」。
ウェットンの音楽性の高さや、心の優しさがにじみ出る
素晴らしい曲だ。

Asia - The Smile Has Left Your Eyes 1990 (Acoustic Guitar)



Asia - The Smile Has Left Your Eyes
https://www.youtube.com/watch?v=Si1b8RKMl1w
(スタジオ録音)

Asia - The Smile Has Left Your Eyes [Live VH1 2006] (John Wetton)
https://www.youtube.com/watch?v=u-BXGScTWVg
(晩年のライヴ)

5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する