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2017年01月18日16:10

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映画日誌「ヒトラーの忘れ物」

 第2次大戦のヒトラーが残したもの、というよりは、戦争が残す大きな問題の一つとして地雷があり、現代でもいくつかの戦争跡で残された地雷の撤去の問題が続いている。
 ナチスドイツに支配されていたノルウェーで、終戦後、残されたドイツの少年兵にドイツ軍が設置した地雷の撤去作業を強要するのだが、その数は1万以上もあり、完全に撤去するには数カ月もかかってしまう。
 それでも家に帰ることを望み、懸命に撤去作業を続ける少年兵たち。
 地雷の撤去は極めて危険な作業で、観ていても緊迫感、恐怖感が強く伝わってくるが、結局は重傷を負ったり死亡するものが相次ぎ、虚しい作業でもあることが現実で、これがまた、戦争の虚しさ、というわけか。 
 見守るノルウェー軍の軍曹は、よほどナチスドイツに恨みがあるらしく、はじめは食事も与えずに過酷な作業を強いるのだが、殺伐とした砂浜の中で日が経つうちに、次第に心を通わせていくようになる。
 ナチスドイツに対する復讐の気持ちもあったかもしれないが、恨みで報復するよりも、やはり寛大な気持ちを持つことも大事、というわけで、最後は少しばかりホッとする結末となるが、まだまだ今でも地雷は数多く残っている、ということも観る側は忘れてはいけないのだろう。
★60点

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