長い髪が好きだから伸ばしてと言われた
突然チェックのシャツを着るのはもうやめてと言われた
何年も前の浴衣姿の私の写真を大切に持っていた
膝の上に座らせたがらせた
あなたが恋をしていたのは結局誰だったのだろう?
片思いだった頃の君の一挙一動は
こんなにもハッキリ思い出せる
都合のいいフレームで切り取られた君や私が
お互いを呪いのように縛っていたんだろうね
それで、未来の雲行きが少し怪しくなったところで
君は現実に向き直ったんだ
私はまだここで迷子をしている
まるでそれが私の仕事みたいに
不器用に、自分を傷つけながら、小さく小さく、生きている
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