mixiユーザー(id:3045000)

2016年12月20日23:26

899 view

グレッグ・レイクの思い出

キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマーの
メンバーとして有名なグレッグ・レイクがガンで亡くなった。

グレッグ・レイクを知ったのは高1の頃だっただろうか。
クラシック音楽とロックを聴いている自分にとって
両者の混合ともいうべき、プログレッシヴロックとの出会いは
まさに必然的なものであった。

特に、「クリムゾン・キングの宮殿」「展覧会の絵」などを聴いて、
感動したのは言うまでもない。
その中で、特に惹きつけられたのはグレッグ・レイクの
ヴォーカルとギターであった。

特に、「The sage」「Still You Turn Me On」「Karn Evil 9」
のレイクのヴォーカルとギターには本当に魅了された。

クラシック音楽に近い音楽性でありながら、
クラシックのように圧倒的でなく、
もっと親密、インティメートな世界観には
やっと自分の求める世界に巡り会えた思いがしたものであった。

「展覧会の絵」は、LPだけでなく、ビデオ(VHS)も出ていた。
それをダビングしたビデオ(ベータ)を何度も繰り返し観た。

初めて観たグレッグ・レイクの姿は
彼の音楽そのものといった感があった。
プロフェッショナルな技術と繊細な感性。
そして音楽に集中する真剣な表情。
特に「The sage」の弾き語りの美しさは
まだ若かった自分にとって、崇高なものとさえ思われたほどであった。

ちょうどその頃である。
元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン率いる
エイジアの来日直前に、ウェットンがエイジアを脱退してしまい、
代わりになんと、グレッグ・レイクがヴォーカリストとして
エイジアの来日公演に参加することが決まったのだ。

あわててチケット(大阪城公園ホール)を入手しようとしたが
立ち見しかないということで、入手を諦めた。
あの、バカでかいホールの立ち見席である。
見に行ってもつまらないだろうと思ったのだ。

その代わり、来日後発売されたビデオ「ASIA IN ASIA」は
何度も観た。
そして、エイジアの来日公演は、ビデオで十分だと思った。

残念なのは、エマーソン・レイク&パーマー以降のレイクに
イングランドの音楽業界が冷淡であったことだ。
パンク&ニューウェーヴ、ニューロマンティクス、
そしてブリットポップ。
その流行の波に、元プログレバンドのメンバーの
つけ入る隙は、まったくなかった。

グレッグ・レイクは亡くなったが、彼の音楽は、彼のファンの心の中で、生き続けるのだ。
これだけは、間違いない。

心からご冥福を祈ります。

Emerson, Lake and Palmer - The Sage
https://www.youtube.com/watch?v=T0_37GWzgzM

同じ曲のライヴヴァージョン



もう1曲、エイジアの日本ツアーに参加した時の武道館ライヴ。
Asia 1983 The Smile Has Left Your Eyes
https://www.youtube.com/watch?v=j8xmbc_OGtg


7 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する