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2016年12月17日18:48

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アレッポの悲劇で、アサド・ロシア・イランをオバマが激しく非難

「アサドの手はシリア市民の血でぬられている」と激しい言葉で年末最後の記者会見を始めたオバマ大統領は、アサド大統領を支援するロシアとイランに対しても厳しい批判の声を上げています。
先ほどCNNがツイッター紹介したオバマ演説の概要を訳してみました。
年がかわってトランプ政権に移行した後、アサドを挟んで対立するアメリカとロシアの関係はどちらに傾くのか?2017年の世界情勢を大きく左右しそうな重大問題であることは間違いないと思います。
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オバマ大統領: 「無辜のアレッポ市民たちを閉じ込め包囲し故意に餓死させようとしたアサド政権の周到で残酷な作戦行動をわれわれはしっかりと観た。この残虐行為の責任は全てアサド政権とロシアとイランにある。かれらすべての手は虐殺された人々の血で汚れている。アサド政権はこの虐殺でその正当性を失った。

アメリカは手をこまねいていたという批判もあるが、当然わたしはアメリカ合衆国大統領としての責任を感じている。だが、あらゆる選択肢を詳細に検討した。ロシアとイランが絡んで来ている中で、統率力を欠く反体制派がアメリカの全面参戦を必要としている情勢もつぶさに検討した。
アメリカがドップリ介入してシリアを乗っ取る気がない限り、本格介入は問題外だ。何かしたいと言う衝動は理解できるが、そこでわれわれが熟慮せねばならないことは、その行動がどこまで持続可能なのかを現実的見地から正しく判断することだ。

そしてわたしに課せられた最優先課題は、アメリカの為に一番正しい行動は何かということ。
何時間もかけた協議であらゆる選択肢を詳細にわたり繰り返し精査した結果、国際法上の命令と上下両院の全面的支持がない限り大量の地上軍投入はあり得ないという結論に達した。」

(オバマ大統領の関係各国へのこの日の非難は、アレッポの数万人の市民の避難のために合意された一時停戦が、金曜日に破られたのを見て、敢えて発表されたものだ。アサド政府軍がアレッポ東部を激しく爆撃し、数年にわたる戦闘の結果反体制派の防御線を突破し、この数日間で反体制派の最後の砦を奪ったのだ。その結果何千もの市民が避難中止を余儀なくされ、現地の国際赤十字によれば、一時休戦の協定が各地で破られた結果である。
 
多数の市民、負傷者や反体制派兵士たちが一時停戦の間に脱出することが出来た。多くの難民たちは、反体制派の支配するIblib州とトルコ国境方面へ逃れた。
この日、オバマ大統領は国際監視機関に対して、状況の調査監視と市民の安全な避難と人道支援を受けるための適切な措置を講じるよう要請した。そして国連の人道支援活動に対するロシア政府の妨害を強く非難した。この日のオバマ大統領の非難の声に答えて、多くの閣僚たちも非難声明を出している。)

ケリー国務長官:「世界はこの事実を決して忘れないだろう。アサド試験とロシア、イランによるシリア市民たちに「対するここ数週間、いや過去5年間にわたる残虐行為は断じて正当化できるものではない。」
カーター国防長官;「この悲劇は、すべてアサド政権とその後援者ロシアとイランの信じがたい残虐行為の結果である。」

(一方共和党の一部からはオバマ大統領のシリア対策がアレッポの悲劇を防げなかった、との声も上がっている。
ジョン・マッケインとリンゼイ・グラハム共和党議員は、この悲劇は、空疎な言葉と行動の回避が生んだ結果だとの声明を出している。)

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