シリアのアレッポの窮状

アレッポの惨状は日々テレビ映像でも流されており、ご承知の通りですが、先ほどAvaazという慈善団体から、アレッポで市民の救助に奔走する「ホワイトヘルメット」のレポートがメールされてきました。
ご参考までに転載します。
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内紛が続くシリアのアレッポは、急速に「巨大な墓場」と化しつつあり、このままでは「住民抹殺」の恐れがあると、国連の当局者が警告しています。各国政府がどこもこの惨状に救いの手を差し伸べようとしない中、シリアの民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット」だけが、人命救助で素晴らしい成果を上げています。

７万３５３０人の命。これは、彼らが空爆現場に駆けつけ、ガレキの中から救助し避難所へ運んだ人々の数です。

しかも驚くことに、ボランティア隊員として活動するこれらの英雄たちは、普段はパン屋や教師、仕立て屋として生活する、ごく普通の市民なのです。彼らは皆、これ以上傍観することはできないと、自ら戦火の中に身を投じました。その勇気がたたえられ、「ホワイト・ヘルメット」はノーベル平和賞の候補にあがりましたが、残念ながら、受賞には至りませんでした。受賞できれば、賞金１００万米ドルを貴重な活動資金に充てることもできたのですが。

でも、ノーベル平和賞でなくても、私たちAvaazコミュニティが、彼らの素晴らしい活動に世間の注目を集め、その活動に必要とされている資金を提供することはできます。

Avaazは、メンバーの皆さまから集まったご寄付をすべて、「ホワイト・ヘルメット」に提供します。これらの英雄たち、そしてシリアの窮状に、私たちが希望を送りましょう。

人命救助で素晴らしい成果を上げてきた「ホワイト・ヘルメット」ですが、その活動を理由に、隊員たちは度々攻撃の標的にされてきました。ロシアとシリア政府軍は民間人を空爆した後、今度は現場に急行した救助隊を爆撃しに戻ってくるのです。

これは、約６年にもわたりシリアを揺るがし、およそ４７万人もの犠牲者を出した、恐ろしい光景のほんの一部に過ぎません。この内紛に終止符を打つことは、ますます困難を極め、この時代の「人類最大の恥」と呼ぶべき惨状に陥りつつあります。

出口の見えない戦渦の中、「ホワイト・ヘルメット」は、他には誰もやろうとしない、あるいはできない活動を、やってのけているのです。内戦終結に向けた解決策を見いだせず、傍観する世界をよそに、彼らは毅然と立ち向かっています。けれど、活動を継続していくことは、決して易しいことではありません。

Avaazコミュニティの皆さまからご寄付が集まれば、空爆で破損または紛失してしまった備品を修繕したり、買い替えたりすることが可能になります。また、倒壊したコンクリートを除去するための道具を購入したり、負傷者の治療に充てたりすることもできます。私たち世界中の市民みんなから、彼らに賞金を贈りましょう。皆さま、どうか寄付にご協力をお願い致します。

「ホワイト・ヘルメット」は、国際的な援助団体ではありませんが、他には誰もできないような救命活動で成果を上げ、何百万人ものシリア市民に希望を与えています。そんな彼らは、活動継続のための資金を切実に必要としています。安全で平和なシリアの未来を築くために闘う「ホワイト・ヘルメット」を、私たちAvaazコミュニティも、力を合わせて支援していきましょう。

希望を込めて

ダニー、リッケン、メーズ、アリス、スピロ、ナタリア、ニック、そしてAvaazチーム

関連情報

「ホワイト・ヘルメット」を無視するノーベル平和賞の大罪（ニューズウィーク／日本語）
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-6011_1.php

シリアという地獄のなかの希望：市民救助隊「ホワイト・ヘルメット」の勇気（ニューズウィーク／日本語）
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/post-5819_1.php

ノーベル平和賞にノミネートされた「ホワイトヘルメット」とは（ライブドアニュース／日本語）
http://news.livedoor.com/article/detail/12115023/

字幕：紛争地帯で命を救う、民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット」（AFP通信／日本語）
http://www.afpbb.com/articles/-/3109410

アレッポ「巨大な墓場」と化す恐れ　国連当局者が警告　５万人超避難（AFP通信／日本語）
http://www.afpbb.com/articles/-/3109784