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2016年11月29日02:35

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コストと混雑のトレードオフってのもあろうな

つぶやきに少し記した
二条城まつりの中で行われている

ARTISTIC CARS AT THE WORLD HERITAGE
フォト

を少し膨らませて日記にも。


会期が12月11日までなので、あと2週間足らずあるこのコーナー、
二条城では普段立ち入り制限されている二の丸御殿の中庭と、
これまで一切一般には公開されたことがないお台所の建屋を使って、
四輪車28台、二輪車4台
(11月27日の場合。会期内に何度か入れ替えがあるらしい)
を並べ、
和洋ハイブリッドな文化の景色を楽しもう、的な企画のようで。

なんでも、初日には車はそっちのけで
初公開のお台所目当てに歴史ファンがドッと詰めかけたらしいが、
会期終盤の、しかも雨の日ともなれば人は疎らで
本来の景色を見に行くにはそっちの方がうってつけと言うべきか。


とりあえず、四輪車からわたしの注目を上位5台、
これは面白いと思ったのを挙げておこうか。

まずはFIAT 131。
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巷ではランチア・ストラトスばっかり人気があって
よく黒山の人だかりになっているが、
この131のアバルト・ラリー車は
そのストラトスの牙城を崩した立役者である。

1トンのボディに2リッターのアバルトチューンエンジン。
小排気量車ではないが、
ベースは成金用達車ではない
「ちゃんとした車」
であるのがステキではないか。


次にスパイカー C8。
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スパイカーっつっても、現在のスパイカーは版権だけのもので、
オリジナルのスパイカー社とはなんら関係がない。

しかし、決して大きくないミドルクラスの車体と車重に
4.2リッターV8という力任せエンジンをミッドシップに積んだ
本来はあまりわたしの趣味ではなさそうな車(笑)。

でもね、これ、エンジニアリング・プラを全く使用していないらしい。
そこが技巧的に面白くて。
基本、アルミ合金と、内装に革、、、のみ、らしい。
なんか安易にプラスチックを使ってしまわない意気込みをかいたい。


3台目はシトロエン DS の サファリ。
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笑うようなロングホイールベース。
シトロエンというメーカーと対英輸出車にサファリという命名の割には
そういう場所向けではなくて、
お金持ちのキツネ狩りに鉄砲などを積んで出かけましょう的な
所謂「シューティングブレーク」と同じ趣向からのモデル。
これは5人乗りだが、3列シート化して8人乗りバージョンもあるそうな。

テールゲートの辺りの造形が一貫性無く前部とチグハグな感じで、
そういうのもフランスの味なのかなあ?(笑)
その造形で選択。


4台目はオーテック・ザガート。
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展示車の中で国産はこれだけ。
まあ、そういうのもあって、これは選んでおくべきかと。

エンジンはVG30DET。
レパードとかシーマのエンジンだが、
オーテックかザガートが手を入れているものだろう。
まあでも、この車は中身よりもそのミラーの形状の特徴的なことだろう。

中身はレパードなのだが、大概高額な車だったと思う。
ただ、個人的にはこういう
マトモにオリジナルデザインを考えるコーチビルダーは
造形技術面だけでなく文化的な意味もあって支持したい。


最後にランチア・ザガート ハイエナ。
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これもザガート関係なモデルなのだが、
説明書きによると、この展示車は製造番号0番の試作機らしい。
中身はランチア・デルタ・エボルツィオーネの四駆で、
1.15トンに250馬力の2リッター直4DOHC。

これも中身的には最初のFIAT 131的な系統なのだが、
箱が完全に専用品なので微妙にツボをずらしている。
しかし、だ。ややツボ外しでも選ぶのは、
やっぱり本来は外販に出ないだろう0号機が日本で走ってるってのが
その運命というか、そういうのに感じるのもあるし。


で、序盤にも書いたが、まー人が少なくてゆっくり見られるのが良い。
行ける近郊地域の人は会期内に一度見に行っておく価値があるのでは?

といって、観覧者が増えたら意味が無いか(笑)。

でも、そうそう増えそうにない理由がもう一つ。
二条城って

「いい商売してるわあ」

って、入場料商売がね。
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この企画展、
二条城の一般入場料600円とは別に同じ価格で600円がかかって
庭を歩くだけで1200円。
更に、普段は一般非公開のお台所に上がるには
一番下の「おあがり券」なるもので追加で400円。

お台所って、かまどのあった土間部分は二輪の展示スペースで
おあがり券なしで入れて、
そこから、調理場だったホールは土間から一望できる。

券で見せてくれるのは、ホールの奥の控えの間と囲炉裏の間の2間だけ。
照明がないから縁に面していない囲炉裏の間は真っ暗。

こういう商売だから
まあ、並べた車か冒頭の歴史オタクでなければ、
庭歩きに600円を追加で払いたくなる人って、、、少なくて当然だろうねえ。

でも、コストが混雑を排除してくれるというのは法則みたいなもので。

それでもまあ、相応の価値があるものとして
台所内部の写真は避けて、
縁側から庭を望んだ写真だけ追加しておこうか(笑)。
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因みに、一般入場範囲の二の丸御殿内は、これまた一切撮影禁止、ってね。
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