この1週間は濃くて深い観劇体験をした

写真は順に
＊東京芸術劇場「かもめ」ポスター
＊「陸別発黒沼弘己帰京緊急報告会」チラシ
＊藤崎翔「神様の裏の顔」（角川文庫）表紙

今月は大当たりの観劇月間だった。
それも1週間の間にぎゅっと詰まっていた。

大絶賛する「かもめ」の観劇日記はこちらから↓
http://bambi-yuuki.at.webry.info/201611/article_4.html
久々の力作観劇日記なのだ。
チェーホフを観てこんなに感動するなんて、昨年6月の勝田事務所の「かもめ」が最初で最後だろうと思っていたけれど、こいつは誤算だった。
役者も揃っていたが、いやはやすごい演出家が居たものだ。

「陸別発黒沼弘己帰京緊急報告会」は黒沼弘己氏の一人芝居。
2本立て。
2本目の「美味しい餃子の作り方」、タイトルからは想像だにしなかった物語にすっかり飲み込まれてしまった。
胸の奥から突き上げてくるような感情の渦。
詳しい観劇日記はこちらから↓
http://bambi-yuuki.at.webry.info/201611/article_5.html
「かもめ」も「陸別発黒沼弘己帰京緊急報告会」も観なかった人はお気の毒様だ。

「神様の裏の顔」はサクサク読めて楽しい読み物だ。
第34回横溝正史ミステリ大賞を獲得したこの本。
なんだか漫才のネタみたいな展開だなと思いながら読んだが、果たして作家は元お笑い芸人だった！
神様のような人だったと職場でも近所でも人望厚かった元教師の通夜。
その故人を巡るミステリー。
通夜振るまいに参加した人々の話から生前の故人の行動が取り沙汰され、神様と敬われた人格が崩壊してゆく。
途中までは割と展開が読めるが、最後の最後で新たな事実が明らかになる。