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2016年11月13日22:12

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ワーグナー ジークフリート牧歌

12月にクリスマスコンサートのピアノ伴奏をやることに
なった。
ところが、参加予定だった歌手のひとりが、まったく
連絡がつかないので、プログラムを大幅に変更し
お客さんと一緒に歌う曲を増やすことになった。
無事、本番を乗り切れればいいのだが、
どうなることやら。

ワーグナー「ジークフリート牧歌」を聴いた。

ワーグナー「ジークフリート牧歌」 ワルター指揮
1) Royal Philharmonic Orchestra, Col 1653/54, 1924.
2) Royal Philharmonic Orchestra, Col CM68, 1926.
3) British Symphony Orchestra, Col LX 79/80, 1930.
(LP、日本ワルター協会)

ワルターは、ジークフリート牧歌を6回、録音しているほか
ライヴ盤も3種あって、
これを、ひととおり聴いているひとは、ワルターファンでも
そんなにはいないだろう。

特に2回目の録音は復刻が遅れ、SPも滅多に見ないレア盤であった。

SP録音では、ウィーンフィルとのものが有名で(4回目。1936年)、
これだけ聴くと、ロマンティックな演奏だと思うだろう。

ところが、それより前の録音を聴くと、ウィーンフィルの録音が
非常に端正な演奏に思えてしまう。

遅いテンポ、ポルタメント(音のずり上げ、ずり下げ)、
フレーズの終わりを遅くする。
オケの方から、聴きてに寄り添う感じがする。
この親密感は、実に魅力的だ。

ただ、クライマックスは、割とあっさりしているのは
ワルターらしいというか、ワーグナーらしくないというか。
静かな部分に、より魅力を感じるのだ。

完成度から言えば、晩年のコロムビア交響楽団との
ステレオ録音の方が上なのだろうが、
若い頃の録音の方が、独特な演奏で貴重だと思う。
録音も、イギリス録音のせいか、じゅうぶん聴ける。

それにしても、ワルターほどの大指揮者でも
録音を重ねるたびに、良くなるというわけではないのは
非常に興味深い。
どこかが良くなれば、どこかが物足りなくなる。
演奏というものの、面白さでもあり、難しさでもあると思う。


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