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2016年11月10日00:20

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今週の読書と観劇・そして本音

写真は順に
*誉田哲也の「ストロベリーナイト」(光文社文庫)表紙
*演劇配合サプリメンツ10周年記念公演 二人芝居 「捨て場」チラシ
*てがみ座 第13回公演「燦々」脚本表紙

今、誉田哲也にハマっている。
ダンス・イントラのUmezu先生が大プッシュするので、そんじゃまぁ…と読んだわけだけど、前に読んだ同氏の「あなたが愛した記憶」(集英社文庫)をはるかに上回る面白さで、イッキ読みしてしまった。
かなり猟奇的なミステリーだが、主人公・姫川の周辺の刑事たちの人物像も面白く、殺人犯の描かれ方も、とにかく興奮させてくれた本。
本日、姫川シリーズの1作「ブルー・マーダー」をUmezu先生から頂戴した。
早く読みたいexclamation ×2

捨て場はチラシの感じから実はあまり期待してなかったが、これが誤算。
素晴らしかった。
詳しい観劇日記はこちらから↓
http://bambi-yuuki.at.webry.info/201611/article_2.html

座・高円寺で「てがみ座」第13回公演燦々を観劇。
こちら「まじんプロジェクト」第3回公演『くれない坂の猫』の脚本を手がけて下さった長田育恵さんが主宰する劇団だ。
詳しい読書日記はこちらから↓
http://bambi-yuuki.at.webry.info/201611/article_3.html
こちらだけに少し書くが、
脚本家の長田育恵さんの作品で、彼女がてがみ座のために書いた作品では泣かされたことがない。
別に泣かされればいい作品というわけでなく、笑ったからと言って面白い作品とは限らないから、それはいいのだが、彼女の作品を観て、心の底から突き上げてくるような感情に翻弄された記憶がない。
ドラマチックに描かれるシーンでも、どこか淡々とする長田作品だ。
他団体に書いた作品の方が余程、観ている者の心を熱くさせる気がしている。
長田さんが自ら立ち上げた劇団に向けて執筆する時って、どこを目指して描かれているのだろうと、ふと気になった。
硬質で透明感が際立つ舞台は、どんなに生々しい台詞も設定も、人の心を揺るがすような、うねるような感情表現から一歩引いた所で描かれている感じがする。
だからいつも、演劇というより美術作品を鑑賞しているかのような感覚になる。
演出の扇田拓也さんとの組み合わせによるものだからなのだろか。
長田さんが師事した井上ひさしさんや女性作家で長田さんの大先輩にあたる永井愛さんの作品を観た時のような心疼かせる作品とはまるで違う味わいである。
良い悪いという基準でなく、これは単に好みの問題だが、私が感動するのは井上ひさしさんや永井愛さんの作品の方だ。
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