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2016年10月19日20:11

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こえかた

聲の形(映画)
(山田尚子監督)

遅ればせながら観てきました。
原作は断片的に読んだだけでしたが、痛くて気分の悪い部分がかなりマイルドに抑えられていて見やすい作品になっていたのではないかと。

映画として面白かったですが、やっぱり観ていてモヤモヤする作品ではあります。そういう作品なのだからモヤモヤして正解なんでしょうけど。
人間生きていれば誰でも大なり小なり「やらかしちゃってる」ことはあると思いますが、それでも程度というものがあるわけで、
酷い虐め加害者だった主人公が許されちゃっていいのだろうかとか、しかしそれでも死ぬほど反省して頑張ってるなら許されるべきだとか、色々考えちゃいますね。

他の登場人物達も自分の感情に正直過ぎると言うか歯止めが無いと言うか闇を抱えた人達が多いので、やっぱりモヤモヤですよ。植野の性格とか凄いですな。キャラとして嫌いでは無いですが。
一番「罪」があるのは主人公で次が植野なんでしょうけど、川井や教師も大概ですね(原作だと教師は更に真っ黒だった…ような)、真柴もどこかしら闇を感じて怖かったですよ。永束くんや結絃の存在が癒しでした。

そんな問題のある人達の中でヒロインの西宮は対外的に実に聖女(過ぎる)なのですが、彼女の場合むしろそこが問題なんでしょうね。抱え込み過ぎて「ああ」なっちゃうわけですし。
ラスト時点で少し出せていたようでしたが、もっと「我」を出せるようになれればいいですけどね。

主題歌では「恋をしたのは」と言いますけど、恋愛主題…では無いですよね。いやまあ「つき」とは言ってるけど。
痛々しい青春群像劇で、痛いながらも最後は爽やかな気持ちになれて良かったです。
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