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2016年09月26日21:53

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ハドソン川の奇跡

監督 クリント・イーストウッド

主演 トム・ハンクス

2009年に起きた、ニューヨークのハドソン川に旅客機が不時着水した事件を、旅客機の機長(トム・ハンクス)を主人公にして描いた作品。

イーストウッド監督の前作「アメリカン・スナイパー」は御覧になりました?

この作品は、「英雄」をテーマにしているという意味では「アメリカン〜」と対になっています。

戦場で米軍史上最多の敵を射殺して、「英雄」と呼ばれた狙撃兵を描いた「アメリカン・スナイパー」。

旅客機の乗客と乗員155人を、最後まで守り通して「英雄」と呼ばれた機長を描いたこの作品。

「英雄」という意味が、見る人によって違ってくると思います。



イーストウッド監督作品にハズレ無し。

作品冒頭のシーン、ニューヨークの摩天楼を削るかのような低空飛行をしていた旅客機が…。

まるで911テロの映像のようで怖い。

作品の一番の見どころ。

旅客機がバードストライク(エンジンに鳥の群れが巻き込まれて故障する)でエンジン停止。

コクピットに響き渡る警告音。

客室内が突然停電になって、ざわめき出す乗客たち。

「頭を下げて衝撃に備えてください」というセリフを、普段から訓練されているように、ひたすら連呼する客室乗務員。

とてもリアルです…、怖い。


元になった事件は美談として語られていますが、そこを機長の記憶と心理を軸にしてサスペンスとして描いているところが、この作品の面白いところ。

最初は美談だと思っていたら、事故調査委員会の客観的なデータが提示されると、機長の判断が本当に正しかったのか?と見ていて機長ならずとも観客も不安になります。

事件の真相を調査委員会の席で、機長が提示されたデータの矛盾に異議を唱えて真相へ迫るクライマックスは、アメリカ映画ならでは。

古典的な「十二人の怒れる男達」。

殺人事件を目撃した少年が、家族を守るために法廷で勇気を振り絞る「依頼人」。

作品のクライマックスで、歌やダンスの素晴らしさを親や教師に言葉で説得した主人公が印象的な「フットルース」。

法廷劇が好きなら、この作品をオススメします。

この作品の、法廷での心理戦は緊迫感がありました。


チョットだけ気になったところ。

野球の話題で盛り上がっていたニューヨーク市警のヘリ部隊の若い隊員が、緊急指令を聞いた途端に急いで緊急出動。

低空でホバリングするヘリから川に飛び込んで、凍えるような水の中で溺れそうな乗客を救出していました。

厳しい特別な訓練を受けている彼らも、普段はごく普通にいる人達なんだ…。


面白かったw


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