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2016年09月26日04:47

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くろがね四起のレストアお披露目

9月24日の土曜は、朝3:30頃に家を出て
下道で8時間くらいかけて420km程離れた御殿場までアルトで走る(笑)。

何を、というのはタイトルの通りで
微額ながらクラウドファンドに出捐した
戦前の日本製の初の軍用四駆車

「くろがね四起 前期型」

のレストア完成お披露目の内見会が目的。

1935年型なので、わたしのホンダS600の更に30年前の車輌ね。


家を出る直前の午前3時の静岡県御殿場の毎時枠天気予報では
午前中が多少の雨で正午前後に一旦あがり、夕方から強雨、とのこと。

お披露目が午後1時から4時なので、
冒頭部分はなんとかなるか、と思い、
悪天候の場合は中止ありの主催者注釈を振り切って
家を出る。

、、、愛知県内は雨は降ってなかったんだよね(苦笑)。

でも、浜松で雨降りだし、
1号線も掛川バイパス辺りではまあまあジャジャ降り。

えー、マジかぁ、、、と、一旦は由比ヶ浜辺りでは極めて少雨だったのだが、
沼津から山向けて246を登り始めたらすぐにまたジャジャ降り(泣)。

結局、お披露目会場予定地に正午前に着いた時には
フォト


大概の雨様子。

スタッフさんに依ると、
それでも午前中にプレス向けの試走会を行った際には
雨は降ってなかったそうなんだ。

でも、さてこれから出資者向けだねー、という頃になってきたら
ガンガン雨が降り始めて。

2年前にベースとなる車体が主催者のスペースにて披露されていた際には
ピーカンだったのだが。
フォト

※この時はまだ現行アルトじゃなくて初期型SMARTだったなあ(懐)。

但し、レストア前のベース展示は
当然自走できるものではなく走らせるスペースは不必要だから
展示は屋内だったので、雨風あっても関係なかったんだけどね。

※お披露目会は日曜にも出資者以外に対して行われた予定だったので、
 日曜は好天の下で走る姿を見た人も多かろうて。
 わたしは祝賀会にも参加せずに日帰りしたのでどうにも雨のみだったけどね。


まあ、雨天でもまずその完成品を見たときは感激するよね。

レストアってのはそういうものなんだが、
いやー、まー、キレイになっててねえ。

2年前の5月の様子はこうだったが
フォト


雨天のテントの下にお披露目の待機をしていた車はこの通り。
フォト


いやー、いいねえ、
何分の一かだが一応協賛しているわけだから、
自分のS600と似た気持ちで
大事に保存を、でもやっぱり動かせて/動かしてナンボ、みたいな。
やっぱりこうあって欲しいものだという気持ちを満たしてくれる、みたいな。


まあでも、雨が降って良かったかも?という面もあった。

その本来のお披露目会場には
開始時間の1時間以上前に着いてしまったから、というのもあるが、
基本的には関係者以外には誰も居らず。

既に撤収を始めたように見えたので、
車を見に近寄っていいか?と訊くと、足元不良で良ければ、と。
フォト


実際、この車の置かれたテントの手前は15〜20mm程の水たまりで
当然2cmも水深があれば、余程の厚底靴でなければソールを超える水位。

靴の中があっという間に水浸しでビチャビチャ。

でも、スタッフさんお2方と招待来賓の方がお一方を除いては
だーれも居ない状態で車をじっくり拝見できたのがラッキー。

この後、10分程で車は会場敷地内にあるホテルの軒先に移動され
そこで静態お披露目と切り替わったのだが、
その際に、本来の会場から
エンジンをかけてオイル煙を吹きながら
雨の中走り去るくろがね四起もじっくり見られたので
基本的にはこの時点で目的は達成したのであった。

※この時代はオイルパンから掻き上げる機構よりむしろ
 タンクから圧送するドライサンプの方が実装しやすかった上に、
 供給がヘッド側からなのでどうしてもシリンダ内にオイルが下がり
 一瞬は「2ストか?」と思うようなオイル煙になるのだろう、とのスタッフ談。

軒下に移動してのお披露目は
当初セレモニー用に規制線が張られていた間こそ
来客はまあまあ節度もあったのだが
フォト


セレモニーが終わって、優等出資者向けの個別記念撮影も終わり、
集合写真の後に規制解除となったら
この様子(苦笑)。
フォト


主催者や広報の腕章を着けたスタッフが、触るなよ、と
何度も警告を発していたが、
客はお構いなしで見えないところでこっそり
後部スペアタイヤを触りまくった人が居たり
まー、いろんなところでペタペタ触られていたねえ。

そもそも、優等出資者の撮影の時間に
そのゲストなのかどうかは定かではないが
誰かがイグニッションキーを触ったらしく、
記念撮影に動かす前にエンジン始動が出来ず
主催者がメンテナンススタッフさんを呼びつける始末。

まあ、そんなもんか(苦笑)。

実際に自分でクラシックカーを所有しているわけではない人にとったら
正直、

「金出したんだから」

意識は多かれ少なかれあるだろうし、
また金を出したという事実が全てなだけに
少しでも「得」した気分で帰りたいたかろうからねえ。

その辺は一般的に意識として
クラシック車オーナーとは確かに違うものがあるのだろうと思料する。

因みに、わたしも得はさせてもらったことは正直に述べておくが、
当然、スタッフさんにちゃんと許可、
というかスタッフさんが寧ろ提案してくれたからで、
記念撮影はないが運転席には座らせてもらった。
フォト


写真のハンドルの下側に見えるのがわたしの膝ね(笑)。

ペダルも「踏んでみていいですか?」と訊いてok貰って踏んでみたところ、
1400ccのエンジンの割に、出力が最大でも30馬力程度だからだろうか、
クラッチは案外軽かった。

シフトレバーも(スタッフさんの無論許可を得て)動かしてみた。
パターンはH型だが、左上がリバース、左下が1速、
右上下で2,3速になるのだが、
1速は事実上使わないスーパーローのギア比なので
ハイロー変換のみの2段階。
全段シンクロ機構がなく、
1, 2速はかなり入り辛いのでダブルクラッチを踏むのは必須。
3速はシフトアップ時なら
自然にギアボックス内の回転数が落ちるのを見計らって
待てば入りそうな感じだそうな。

OHV・V型2気筒強制空冷1400ccの
元々は2輪車用のエンジンを流用しているのだが、
前期型は設計期間が約1年だったために稚拙な部分も多く見られる。

クランクシャフトから前方に取り出された冷却ファンは
導風の覆いがなくて冷却効率が上がらず、
輪をかけて、ファンが吹いた空気を後方に逃がす通路が
サイドに申し訳程度に掘られたスリット部以外に存在しないため
フォト

慢性のオーバーヒートの持病を抱えているらしい。

このお披露目会までは壊すわけにはいかないので
四駆の機構は組み上げてはいるが
実際にはまだ四輪駆動走行の試走はしていないらしい。
主催者がセレモニーで語っていた内容には
かなりの登坂性能で試作を命じた陸軍側関係者を驚かせたという
当時の記録を披露されていたが、
実際の登坂能力や四駆としての走破能力がどれだけなのか、
見てみたい気がする。


最後に、意外な「得」もあった。

招待来賓に、最近は滅多に人前にはお出にならない
あの大塚康生氏がいらっしゃった。
フォト


来賓紹介で、催事側は紹介だけのつもりだったようだが、
マイクの方に歩み寄ってコメントされたという
予定外の出来事もあって、「得」をした気分ね。

セレモニー後もたまたまトイレでばったり、間近でお会いしたが、
接点がないので馴れ馴れしくも話しかけるのは無粋で気がひけるので
特に何かを話したわけではないが。

ま、単に一アニメ好きとしても、嬉しい「雨」イベントだったので、
よしとしよう。


しかし、往復840km全下道で行って帰ってきたら
日曜に着くはずのものが土曜中についていて
深夜に帰ってから眠い中にその処理をしてから寝ることに。。。

結局29時間起きて、それから寝ると結局日曜は昼過ぎまで寝て、
アルトの任意保険の継続に近所の車屋さんまで出ただけだった(笑)。
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