華麗なイリュージョンを駆使するヒーローにして、犯罪者の集団「フォー・ホースメン」。
パソコンの個人情報の売買を目論む悪徳IT企業を相手に、彼らが活躍する姿を描いたストーリーです。
イリュージョン監修は、現在最高のイリュージョニスト、デヴィッド・カッパーフィールド。
手品、奇術、マジックなどなど、呼び名はいろいろありますが、劇場の広いスクリーンで見ていると圧倒されますね。
CGを使えばいくらでも奇抜なトリックが可能ですが、人間の心理や科学的な仕掛けを使った「種明かし」を見せられると、イリュージョンの高度なパフォーマンスと予想外のトリックに、二度驚かされますw
視覚や記憶などの高度な心理トリックは面白いのですが、「催眠」や「メンタリズム」でストーリーの問題を解決してしまうところには疑問を覚えます。
作品を見ていたら、ところどころにトリックのヒントが出てきますので、それがクライマックスのシーンにどうつながるのか?
作品を見ながら、そういうところを考えるのも面白いw
前作は最新イリュージョン満載でしたが、今回は古典的なトリックもあって、手品が好きな人なら「あるあるw」ネタがところどころにありました。
作品冒頭で古典的な「ギロチン」トリックがありますが、狸の後ろで見ていた若い人は本気で驚いてたw
作品のクライマックスに出てきた「鳩の首をもぎ取る」シーン。
演者は、鳩の首を握るふりをして鳩の頭を羽の下へ隠します。
鳩の首は柔らかく、寒い時には羽の下へ頭をもぐりこませるくらいなので怪我をする事はありません。
同時に鳩の羽の下に隠しておいた「鳩の首に見えるようなモノ」を取り出す。
そして演者は「鳩は死にました!」と高らかに宣言しながら、観客へ偽物の首と胴体を見せつけます。
観客席からは、当然ブーイングと悲鳴が…。
その観客の冷たい視線の中、演者はそっと握っていた鳩の首から手を離します。
演者に長い間首を曲げられていた鳩は「やっと楽になった!」と、喜んで空へ羽ばたく。
その途端、観客席から「鳩が生きてた!」と絶賛の拍手が捲き起こる…。
作中でも「〇〇年前のトリックだ」というセリフが出てきましたが、トリックを知っていても見ていて楽しいんですよねw
子供の頃に見た引田天功のイリュージョンを思い出しました。
面白かったw
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