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2016年08月24日07:01

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日露戦争(10)

三「海軍の対ロシア戦準備、主力艦である戦艦と装甲巡洋艦については、前回までに書い
  た通り、って感じ。他の艦艇ももちろんたくさんある。日清戦争時に主力だった、防
  護巡洋艦ももちろん含まれていた。そして日清戦争時には存在しなかった種類の艦が
  多数造られて参加していたのじゃ。それが駆逐艦じゃ」
歩「駆逐艦って現代では水上戦闘艦の主流になってるけど、比較的新しい種類の艦種だっ
  たんだねえ。どうして駆逐艦っていう艦種が出来たかっていうと・・・」
榴「水雷艇の脅威、やな」
三「そや。日清戦争の威海衛襲撃戦でも、日本の水雷艇が清の大型艦を撃破した。100
  トンにも満たないような、ボートのような水雷艇の魚雷攻撃で、数千トンの大型艦が
  沈められてしまうのでは、割に合わないなんてもんじゃない。各国は水雷艇への対策
  を講じる必要に迫られたのじゃ。」
榴「そこで生まれたのが駆逐艦。当初は水雷艇駆逐艦と呼ばれていた。文字通り水雷艇を
  やっつけるのが目的の艦で、排水量が300トンから400トンくらいのもの。水雷
  艇よりは大きいけど、それでもかなり小型」
歩「ボート並みのサイズでちょこまか動き回る水雷艇対策だから、こっちも小回りの利く
  小型艦になったんやね。それでも水雷艇ぐらいならやっつけられる程度の、8センチ
  砲とか57ミリ砲なんかを搭載していた」
三「駆逐艦の登場によって、水雷艇は自由に仕事ができなくなった。敵の大型艦に水雷戦
  を仕掛けようと思ったら、駆逐艦を排除する必要がある。そこで駆逐艦には駆逐艦、
  ということで駆逐艦と対抗するために駆逐艦を持ち、その駆逐艦に魚雷を積んで、水
  雷艇の代わりに駆逐艦自らが水雷戦も行うようになっていったんじゃ。こうして水雷
  戦の主役は水雷艇から駆逐艦へと移って行ったのじゃな」
榴「日本海軍はイギリスの造船会社に16隻の駆逐艦を発注した。300トン台の小型艦
  ゆえに、イギリスから日本への航海は並々ならぬ苦労があったそうデス」
三「ということで海軍兵器は以上。次回からは陸戦兵器や」

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