少年ジャンプに連載中の大人気コミック「ワンピース」。
その劇場版オリジナルストーリー作品です。
主人公のルフィが率いる麦わら海賊団の面々が、偶然出会った海上に浮かぶカジノ「グラン・テゾーロ」に隠された大金を手に入れようとする。
しかし、カジノの主人ギルド・テゾーロの策略に囚われてルフィ達は苦戦を強いられるが…。
作品のテーマはギャンブル…、というかお金ですね。
作品公開から時間が経っているので、「それは意味が違う」というツッコミもあろうかと思いますが、間違えていたら御容赦を。
作品前半のカーレースや丁半博打のシーンは、遊園地のアトラクションを見ているようでした。
カーレースのシーンを見ていて、「チキチキマシン猛レース」、「ブラックジャック」、「寅さん」などのワードが頭の隅によぎりました。
これは、小さな子供を連れてきた親や祖父母へのサービスだと思うw
この作品の悪役ギルド・テゾーロ、最初はギリシャ神話に登場するミダス王が元ネタかと思っていました。
しかし、この作品を見ていると、浜田省吾の曲「money」を思い出すんですよね。
お金が無かったから見下される、お金さえあれば彼女をモノにできたのに…、いつか大金を手にして見下していた連中を見返してやる!…、そういう歌詞です。
若い頃のギルドを描くシーンは短いのですが、彼の恋愛と思想がお金によって歪んでゆくシチュエーションは興味深い。
なに食わぬ顔でサラッと、ストーリーを盛り上げるために、当たり前のように人身売買のシチュエーションを取り入れる製作者の感覚を疑います。
お金があればなんでもできることを暗に教えてるようなものです。
主人公の主張は建前、悪役の主張は制作者の本音…、なんてどこかで聞きましたが、そのままに描いている印象です。
作中でやたらと金!金!金!と連呼している主人公と悪役のには辟易します。
人生には、勇気と想像力、それとほんの少しのお金があればいい
チャップリン
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