mixiユーザー(id:14480841)

2016年06月21日18:46

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リンカーン・ライムSteel Kissもイイ!

ジェフエリー・ディーヴァーの新作を読んだ。
相変わらず楽しく読めた。
フアンは必読でしょう!
482頁の長編なので、前半は少しテンポが遅いが後半は疾風のごとく、次から次へと事件が起こるのだ。

今度の事件は実に恐ろしく、身近に起こりうるものなのだ。
スマホやWifiで今は実に便利になった。
家から離れていても、家の戸締りも、エアコンの稼働も、車のエンジン始動だってできるのだ。
しかしそれは良く考えると、とても危険なことでもある。
貴方の個人情報も、プライバシーもハッキングによって、何者かに見られているかもしれないのだから。
同時に家でシャワーを浴びているとき、突然200度の熱湯が吹き出したらどうするのだ。
ガスが突然吹き出て火事になり、逃げようとする貴方を脱出できないように扉や窓をロックし、電話が使えないようにされ、焼死したら、、。

NYPDのアメリア・サックス刑事は「容疑者40」を追ってモールにやってきた。
ブログの作成者を殺した容疑者が、2階のスタバで食事をしていると、緊急連絡があり、「ルーキィ」ことロン巡査もNYPDのほかの刑事と駆けつけたのだ。
しかしアメリアが2階に上がろうとした時、エスカレーター事故が発生し乗っていた男性がエスカレーターの隙間にに挟み込まれ、死亡してしまうのだ。そのため、アメリアは男性を救助しようとしている間に「容疑者40」に逃げられてしまったのだ。
それからスタバの容疑者の残したものを探したり、エスカレーター事故が本当に事故なのか、故意に容疑者が起こしたものか、リンカーンを始め、メンバーで調査を始める。
そして、最初に殺された男性がブログで書いた内容から、どの部品が使用されているものは、ハッキングしやすいと書かれていたのだ。そう、エスカレーターの事故も、、。

今回はリンカーンはNYPDとは無関係になり犯罪捜査学の教授として教鞭をとっているのだ。その生徒の女性がリンカーンと同じ車椅子の身障者で、好意を持ったリンカーンに協力することになる。
また、アメリアにも、昔の恋人ニックが刑務所から出てきて、「自分は無実なので真実を暴き、証明したい」と事件の資料を見せてほしいと協力を依頼してくるのだ。
アメリア、リンカーンの関係も少しおかしくなる。
そんな中、容疑者40は、次々と殺人を繰り返し、アメリア、リンカーンたちも翻弄される。
「容疑者40」は単独犯なのか、仲間がいるのか、後半のスピード感のある展開は流石である。
アメリアたちの関係や、事件が輻湊して楽しく読ませてくれる。
いつものプロファイルも出てくるからフアンなら楽しい!

ディーヴァーは日本好きだから、犯人が日本製の刃物が好きだとか、スマホの「絵文字emoji 」なんて言葉も出てくる。

楽しく読めます、お薦め!
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