あう

何も食べない
ビールだけ飲んでる

果物ナイフで左腕をたくさん切り
うずくまって
自分を覗き込む

大丈夫
私はあなたを忘れてないよ

言葉も上手く話せないんだね
防衛本能による破壊衝動と恐怖心だけの存在
小さなままの
息を潜めて
どうしらたいいのかわからないまま
カッターを握りしめてる
自分と他人の境界線もあいまい

君の存在とちゃんと向き合うために
私はまた暗い部屋で
鬱になりつづける
そうすれば君と会えるから

永遠に癒されない
永遠に治らない

不条理に追い詰められた存在

私の無意識の中で
ずっとずっと
立ち往生している

存在が無いから生きられない死ねない

ほんとうの私