だんちがいに面白い、わけではない、けど、これはこれでええんとちゃいますの。
阪本順治もインタビューで語っているけど、原田芳雄はこの団地の何処に住んでるのかなあ、などと思ったりね。『海よりもまだ深く』も団地の話だったし。こういうの、作りたかったんだと阪本は。
一度疑似体験したことがある。架空大河を書いていて、藤山直美を脇役で出したら独走してしまい、これは物語を乗っ取られると慌てて殺そうとするのだけど、元大統領の身代わりになるという物凄く目立つ死に方になってしまった(笑)。この映画もそういう恐れがあったわけで(大楠道代に阪本が「直美ちゃんにやられちゃうわよ」と言われた)、藤山直美をコントロールしたところに、このケッタイな話の勝因があったように思う。
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