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2016年06月06日21:45

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劇団5454・俳優座・道尾秀介「背の眼」

写真は順に
*劇団5454第9回公演「カタロゴス」(「洗」についての短編集」チラシ
*道尾秀介「背の眼」幻冬舎文庫上下巻表紙
*俳優座公演「先生のオリザニン」チラシ

カタロゴス」(「洗」についての短編集」は面白かった。
「5454」はゴシゴシってことで『ランドリー』と読む。
「くれない坂の猫」にご出演いただいた関幸治さん所属の劇団。
実に面白い公演だった。
喫煙具で脳をデコる人、デトックス命の女、洗濯に執着する青年など心にわだかまりを抱える人々の日常が滑稽だが時に怖い。
爆笑しながら、仕事も家庭も婚活も生きていくって面倒と衝突の連続なのだなぁと。
セリフのセンスが大好物!
帰りは渋谷に出て一緒に観劇した大久保洋太郎くんと一献。

背の眼」は2005年に刊行され、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しているが、なるほど面白かった。
主人公は駆け出し作家の「道尾」で、彼の体験が現象を検分するきっかけになる。
現象及び事件を紐解く心霊現象探求家「真備」は2作目より本作の方が人間的で私には魅力的。
道尾秀介の長編デビューがこの作品だ。
受賞時の寸評では冗長だと批評されたらしい、そんな風には全然感じなかった。
救われなさと残酷さがデビュー作にもちゃんとあった。

俳優座公演「先生のオリザニン」を江東区文化センターで観劇。
お父様の加藤剛さんとご子息の頼さんの親子共演。
加藤父子でビタミンB1抽出に成功した鈴木梅太郎氏の役を好演。
ちなみに鈴木梅太郎は理化学研究所の初代・所長である。
普段着の頼くんしか知らなかったけど、やっと舞台を拝見できた。
また共演の中吉卓郎さんにも10年ぶりくらいでお会いできて良かった。
終演後はダイバー仲間にして観劇仲間でもある福嶋さん、劇団「デッドストックユニオン」の岩上円ちゃんとビールを呑んだ。
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