主演 玉木宏 広瀬アリス
大学講師で探偵の御手洗潔(みたらい きよし)(玉木宏)は、雑誌編集者(広瀬アリス)からの依頼で「死体が集まる島」の謎を解くために瀬戸内海へ赴く。
そこで出会った三つの奇妙な事件。
一見、つながりの無いように思われた事件だったが、天才的な御手洗の推理が予想外の真実を暴き出す…。
熱狂的なファンが多い、推理小説家 島田荘司の「御手洗潔シリーズ」、その最新作の映像化作品です。
島田荘司が御手洗シリーズの映像化を拒否していたのは有名な話で、生きているうちに映像化作品を見られるとは思わなかった、という意味では「待ってました!」と期待していた一本。
原作小説の主人公の御手洗潔は、変人です。
演歌とアイドル以外はなんでも聴く音楽ファンで、自身もギターの名手。(アル・ディメオラがお気に入りらしい)
「結婚するなら、相手は犬がいい」という、愛犬家(?)
海外に学生時代の学友がいて交流を続けているのに、普段はどうやって生計をたてているのか?が不思議な、いわゆる高等遊民みたいな存在。
映画作品の御手洗は?
大学で教鞭をとっていて、素行に疑問があるけれども警察から難事件の解決を依頼される、名声もある信用のある社会人。
キャラクターの設定が、まるで福山雅治演じる変人ガリレオを、そのままなぞっているようです。
島田荘司の作品の特徴は、資料を徹底的に読み込んで作品にリアリティを肉付けしてゆくところだと思います。
映画作品の背景にある、事件とは一見関係な歴史についてペダンティック(衒学的)に語るシーン、歴史に興味がある人には面白いでしょうね。
村上水軍や織田信長のエピソードは、教科書には載ってなかったので勉強させていただきました。
島田荘司の、横溝正史の小説「八つ墓村」の元ネタになった「津山事件」の考察も面白かった。
まるで、土曜夜の二時間テレビドラマのようでした。
ファンの皆さん、ごめんなさい。
御手洗潔がコーヒーを飲めなくなった理由とか、タコ焼き屋さんの屋台が突然無くなった事件が好きです。
推理小説を夢中になって読んでいた気分を思い出した、という意味で楽しい作品。
面白かったw
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