雑文です。毒にも薬にもならないことを書き流しています。
コミック
「文豪ストレイドッグス」
最近、深夜アニメになったらしく、書店で平積みになっていて気になった。
ていうか、主人公と仲間達の名前が中島敦、太宰治、国木田独歩、福沢諭吉…。
若い人なら敬遠しがちな古典小説の作者の名前が、出てくる出てくるw
ページをめくってみると、基本的なストーリーは異能力を持ったアウトサイダー達が戦うというもの。
コミックの主人公 中島敦の必殺技が「月下獣」。
元ネタの小説家代表作の小説のタイトルが「山月記」で、虎が出てくるところからでしょうね。
「史紀」を書いた司馬遷(歴史小説で有名な司馬遼太郎のペンネームの由来は「司馬遷には遥かに及ばない」)が主人公の「李陵」、西遊記に登場する沙悟浄を主人公にした「悟浄出世」など、個人的に思い入れがあった作家だったので読みました。
コミックの主人公が「自分の居場所がない」と自分を責めるところで、ふと思い出しました。
山道を登りながらこう考えた
知に働けば角がたつ
情に竿をさせば流される
意地を通せば窮屈だ
兎角この世は住みにくい
夏目漱石「草枕」
(注意、狸の記憶が元ネタ)
文豪と呼ばれる偉人が悩んだ人間関係の問題を、世界中がインターネットで繋がれている現代の人も悩んでいる。
文豪という大仰なタイトルが目立ちますが、普遍的な問題を描いているところが読者の共感を得ていると思う。
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