カトリックの教会で、これほどの児童虐待が行われていたとは…。
事実に基づいているだけに、特にキリスト教徒が多いアメリカなどでは、よりショッキングなドラマとして捉えられるかもしれない。
事実を隠そうとする教会側に対し、真実を伝える使命感から取材を続ける記者の真摯な姿はよく伝わってくる。
ただ、教会だけに、まさか命を狙って殺し屋を差し向けるわけにはいかないだろうし、よくある不正などを暴こうとするジャーナリストと、それを阻止しようとする側との攻防のドラマのような、サスペンス的な緊迫感はほとんどなく、途中、少し退屈さを感じさせるのは、やはり事実に基づいたドラマだけに仕方ないか。
カトリック教徒が多い地域の特殊性や、教会の聖職者が子どもに対する性的虐待を行う要因なども少しばかり触れているが、ここらをもっと詳しく描き、よりドキュメント的な内容にしても良かったかもしれない。
★65点
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