6月の音楽喫茶でのミニコンサートの
プログラムが決まった。
バッハ イタリア協奏曲
シューマン アラベスク
(休憩)
カプースチン 前奏曲第9番
カプースチン 演奏会用練習曲第2番
ショパン 夜想曲第5番嬰ヘ長調
ショパン 即興曲第1番
ショパン 幻想即興曲
(トータル:約40分)
6月5日(日)音楽喫茶あんさんぶる
(大阪市城東区関目)14時
シューマン「アラベスク」、カプースチン「練習曲第2番」
ショパン「夜想曲第5番」は、はじめて演奏するもの。
シューマン「アラベスク」は短いが、
ABACAのロンド形式で、うまくまとまっている。
その中で、Bと、次のAの間にある「Ruhiger」(静かに)の部分や
コーダの非現実的なロマン性は、まさにシューマネスク。
Aの部分は、レジェーロ(軽やかで優美に)の雰囲気が
意外に出しにくい。
次のBは、フォルテやフォルテシモの記号があり、
ここはしっかり感情移入すべきところだろう。
「アラベスク」の演奏をいろいろ聴いてみた。
○ホロヴィッツ(SP録音、およびCBSのステレオ録音)
3種の録音があるが、この曲の代表的な名演だと思う。
「Ruhiger」の7小節目の「g(ソ)」の装飾音は
版によって、♯(シャープ)とナチュラルの2種があるが
ホロヴィッツのSP録音ではシャープだが、ステレオ録音では
ナチュラルで弾いている。
弾く前に楽譜を勉強し直したのだろうか?
○イーヴ・ナット(EMI)
これは変な演奏。まさに珍品。
Bの部分が、すでに不安定で荒っぽい。
Cにいたってはミスタッチ連発。
こんな優美な曲で、何を興奮しているのだろう?
(LPで聴くと、さらにエキサイトしているように聴こえる)
○アシュケナージ
Bの部分の深いのめり込みが印象的。
ここは聴かせどころだから、あっさり弾くとつまらない。
○フー・ツォン
BとAの間の「Ruhiger」と、コーダの
夢のような美しさが印象に残る。
あとはケンプ、ソフロニツキーなど。
クラシックの曲を弾く場合、今までに
演奏会で弾いたことがないというのは
実は大きなハンディだと思うのだが、
それでも何とか、いい演奏をしたいと思っている。
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