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2016年05月14日23:13

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世界から猫が消えたなら

主演 佐藤健 宮崎あおい

平凡な日々を送っていた主人公が、ある日突然脳腫瘍に冒されて余命いくばくもないと医師に宣告される。

絶望的になっていたそんな彼の前に現れたのは、彼とそっくりな外見の「悪魔」と名乗る男。

悪魔は主人公に、ひとつの提案を持ちかける。

それは「寿命を一日伸ばすかわりに、世界中からひとつのモノを消す」ことだった…。



川村元気の同名小説を映像化した作品です。

原作小説は読みました。

語り口が主人公の一人称で、たどたどしいところがありましたが、それがかえってリアリティを演出しています。

重いテーマを扱っているのに語り口が軽妙で肩に力が入らない、しかし読後にテーマが心に残る…、そんな印象でした。



さて、この作品は?

思わず「この作品の時代背景はいつなの?」と驚くほどに、昭和レトロな映像感覚と演出が面白い。

路面電車、機械式の時計、手書きの映画館の看板などなど…。

スマホやケータイは昭和の頃には無かったので、「電話」が無くなるのは今時の人にはショッキングだと想像します。

今では時計が自動的に電波で時間調整するのが当たり前。

時計のゼンマイを巻いたことがありますか?

シネコンが主流の現代ですが、昔は作品に登場したような映画館がたくさんありました。

看板はもちろん、職人さんがペンキで描いた絵。

作中に出てくる古びた映画館の看板にあったのは、デヴィッド・フィンチャー監督作品「ファイトクラブ」と岩井俊二監督作品「花とアリス」。二本立てで見てみたいw

作中で引用される映画と、主人公が関わる元カノや友人のエピソードは映画ファンなら興味津々です。

ツタヤと呼ばれる主人公の友人が、必見の映画作品を紹介していました。

チャップリン主演のライムライト、沢田研二主演の太陽を盗んだ男、果ては'20年代のメトロポリス。

狸が付け加えるなら、黒澤明監督「七人の侍」。

ほんの数秒ですが、南米で撮影された滝の映像の迫力は素晴らしい!


面白かったw

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