mixiユーザー(id:14480841)

2016年05月04日10:29

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ジェームス・ローリンズBone Labyrinthを読んだ!

人気シリーズ「シグマフォース」の新作を読んだ。

流石に読んでいて 本当に楽しい!

いつもながら歴史の勉強になる。人類の歴史、科学的な洞察には感心させられる。
全てが事実ではなく、かなりは創作なのだろうが、それでもワクワクする楽しさ、スリリングで、ミステリアス、な冒険小説なのだ。
そして、舞台がいつも世界中を駆け巡るのだ。人類の過去の数万年前からの進化まで教えてくれる。
ただ、ハードカバーながら文字が小さく、行数も多く、471頁の長編である。(たぶん翻訳だと800頁以上だろう)しかし、面白くて読んでしまう!

クロアチアの山中で考古学者が洞窟の中に数百年もの間ひそかに眠っていた古い教会が存在しているのを発見した。ここから、このストーリーは始まる。

17世紀に「現代のレオナルド・ダビンチ」と言われたイエズス会司祭アタナシウス・キルヒャーがこの教会に保存していた「ネアンデルタール人(女性)の骨」を求めて、キリスト教牧師、アメリカの女性考古学者などが洞窟を探索していた。
そこで洞窟に描かれた古代の壁画や、教会の建物などを発見して調査しているとき、正体不明のアジア人たちに襲われたのだ。
彼等は洞窟の中に閉じ込められ、「シグマフォース」に救助を依頼したのだ。
(キルヒャーは実在の人物で、過去には忘れ去られていたが、今世紀に入りまた脚光を浴びている、ダビンチの様なオールマイティな科学者の司祭である。小説にも肖像画がある)

そして同じころアメリカのジョージア州でも、クロアチアで調査していた考古学者の双子の妹(彼女も考古学者で、霊長類を飼って研究)も同じようなグループに襲われたのだ。
しかしクロアチアからのSOSにより、考古学者の妹に事情を聴くため、派遣されたシグマフォースのモンク、ジョーによって誘拐される寸前に救助された。

この洞窟の中の壁画やネアンデルタール人の骨を求める巨大な集団とは何者なのか?何故そのようなことをするのだろうか?

クロアチアで誘拐された考古学者たちは北京に連れてゆかれる。ジョージアの考古学者たちも本当は北京に連れていかれる予定だったと分かる。

そこから出てくるのは中国が、かなり前から長期計画し、資金を出してアメリカ国内で人類学の研究を学者たちにさせ、考古学、現代医学、化学技術を使い、人類の進化を中国で成し遂げようとしていたのか。
彼等の目的はどこにあるのか?
何も考えずに読めば、本当に楽しい!

今回は本の大きな「しおり」が「キルヒャーの鍵が浮かび上がった壁面」みたいにしてあった。
この本にはローリンズのサインと「人骨のイタズラ書き」、そして発売日の日付いりだった。
(ローリンズはこれまでも販促品の「シグマフォース読本」までもサインをしてくれるサービス精神は凄い!


(余談)≫早く買った本を段ボール箱で送ってくれ、!パトリック!

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