mixiユーザー(id:363005)

2016年04月05日20:57

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アメリカ大統領選とポピュラー音楽

というタイトルだと随分ご大層な話に聞こえるが、ワタクシがそれほど高尚なことを書ける筈はない(笑)

このネタが最初に話題になったのは、ワタクシが知る限りでは1984年。ブルース・スプリングスティーンの"Born in the U.S.A."が大ヒットした年で、それにあやかりたい現職大統領のロナルド・レーガンが選挙運動のテーマにこの曲を使おうとした。歌詞を真面目に読めばレーガンの主張とは正反対の内容であることは自明で、そうした主旨の批判があちこちのマスコミで湧き上がり、最終的にはレーガン陣営も使うことを使うことを諦めたというオハナシ。ワタクシもリアルタイムでこの話は覚えている。

1988年と1992年の大統領選挙の時はアメリカにいた。後者のときはクリントン候補(ヒラリーさんではなくて旦那のほうね)がフリートウッド・マックの"Don't Stop"を使ったことが話題になった。サビが"Don't stop thinkin' about tomorrow"という歌詞でもあるので、いかにも白人リベラルが好きそうな曲だよなあと思った記憶がある。

そして今年の話題は当然ながらドナルド・トランプ。これがまた凄くて、支持者を集めた催しでアーティストに無許可で流したのがREM、ニール・ヤング、エルトン・ジョン、ローリング・ストーンズ、アデル、などなど。どう考えてもみんな左派のアーティスト。まあ右翼のロックンローラーというのもあまり聞いたことがないけど。当然ながらアーティスト側はみな使用を拒絶したのだそうな。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48314

まあ考えてみれば、REMやニール・ヤングを聴くようなアメリカ人は民主党に投票するのが当たり前というのはつい数年前までの常識で、今やそうした人たち(の一部)は民主党エスタブリッシュメントにも飽きたらなくなってトランプとかバーニー・サンダーズ支持に回っているということなのかも。意外にこれって、ワイマール共和国時代のドイツにも似ている気がする。ナチスとドイツ共産党って、支持層が近かったんじゃないかなあ。
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