楽への選択

こんなのが溢れたとしたら、日本はどんどん悪くなる一方だな。

金額が幾らだろうが、この手の「自分はなんとか楽をしたい」と言う連中の中に「この国の子供や子孫のために日本をよくしよう」なんて人間は居ないな。
それがどんどん楽ではない事に繋がっていくのだけれども。

政治家もそんな連中のために、本気で政治を取り組もうと思う者も少なくなるだろうな。

ジョン・F・ケネディが言った。
「国が自分のために何をしてくれるかではなく、自分が国のために何が出来るかを考えよう」
これは「国」とは言うものの、国を形成しているのは国民、つまり自分や家族であり、その集合体なのだから、別に政治家や軍隊のためではないのだし、また政治家や軍隊だった、自分に全く関わりのない人ではないのだから。

もっと働いていたり頭を使っている人は居て、そう言う人たちに限って、自分が楽をしようだなんてしていない。
「楽したいね〜」なんて言いながら楽を選択しようとなんてしない。
自分にやれる事を一生懸命にやっている、損だなんてひとつも思わない。
もちろん、搾取する者、阿漕なやり方をして自分だけが得をしようとする者も居る。
けれども、そんな者と比べて不平不満を言い、自分だけが損をしているなんて事は、ひとつも思わない。
それはそう言った者を取り締まる仕事をしている者に一生懸命取り締まってもらえば良い。
取り締まる者がグルになって、周囲の者がつまらない思いをする事も酷く多いだろう。

世界中の情報を見て、市民の殆どが税金を収めない国、警察が慢性的に市民から搾取する国、暴力的な組織が横行していて昼の街すらまともに歩けない国、テロリストが国を形成してしまっている国、日本はそこまで酷く無い。
けれどもこれは「自分だけが楽をしたい者」が放置され増えるだけ増えてしまった結果だ。

日本人は、そうなって欲しくない。
けれども「楽をして400万」と言う心性の持ち主が、上記のようなもっと楽をしている者を見た時、同じ事をしようとする心性は、楽をして400万と思っている人間の心性と変わらないのではないか。
脱税して楽をしている者を見た時、自分もそうしようとする者、と言う事。

ニートや引き籠もりの情報や言葉が出回った事で、自分もとそうしている人間が増えに増えているのと同じ事。
一見ニートも引き籠もりも日本では成立していて、なんとか生活を送れる様な風潮になっているが、そんな人間が、今後200万ですら稼ぐのも難しくなると本当の意味でわかっているとは思えない。
自殺か餓死か殺人だろうな、行き着くところは。

「楽」への選択は、増えれば増えるほど悪くなっていく事は明確。
それがまたこの国では今「楽をするな」と言えばパワハラ扱いになる。
一見善かれと思われる事を、何の裏付けも無く広めている傾向は、この国を悪くするための陰謀だと確信している。

ちなみに、5年もニートや引き籠もりをしていた者に、今更働いてもらいたいと思ってくれる職場は存在しない。
しょうがないから引き受けたり、応援としてその場に居させたりする事はあっても。
そこで裏切ったら次は無い。
悪い事は言わないから、早く外へ出て、なんでも良いから働いた方が良い。

■【どっちがいい？】キツイ仕事で年収600万円と、楽な仕事で年収400万円　ネットでは「後者一択」の声相次ぐ
(キャリコネ - 03月12日 10:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3894752