■ ひらき直れていませんでしたね
2試合目にして、リオデジャネイロ五輪の女子サッカーへの参加枠の獲得の可能性は、2戦1分け1敗の結果で自力での参加が消えてしまい、黄色信号を通り過ぎました。
1試合目のオージーとの3−1の敗戦で「まさか」、2試合目の韓国栓出の1−1の引き分けで、ますますアジアを突破してリオ五輪への参加は追い込まれた、何だかバタバタな、澤選手が抜けたなでしこジャパンです。
2試合目の相手は、通算の勝率はいいものの、最近2連敗の苦手国となりつつある韓国戦です。1対1でやられちゃった感が満載の試合でした。ついに首の皮一枚の状況です。
なでしこは、前半からかかんに攻めはするものの、枠の中にボールが入らないことには、勢いやプロセスが良くても0点は0点です。サッカーチームにはありがちな、決定力不足、エースストライカーの存在が問われるケースです。
でも、サッカーは男子も女子も決定力不足はどのチームでも発生する永遠とも言えるほどの課題だし、むしろ、解決策を手に入れているナショナルチームの監督さんは、「いない」とも言えるほど常なる悩みです。
毎シーズン決定力不足の課題に直面して、チームの運営を非難するサポーターが騒ぎ話題になります。正に、今日の試合にはキレキレの「女岡崎」が必要でしたね。誰か大化けするラッキーガールは登場しないのだろうか。
しかし、なでしこは攻めていました。要は「女岡崎」が1人欲しかったってことかな、何が何でもねじ込んでやる決定力がないから、決めきる精度がないから、点になりそうな形まではできているけどという状態でした。
焦って焦ってわっしょいしているだけで。なんとかバイタルエリアまで球を運んで、ちょっと状況に無理があっても、そこを全盛期の大澄選手のような、個人技で枠へねじ込むエースストライカーがいなかったので点が入りません。
大儀見選手が機能することを期待していたけど、コンディションが悪いのか、球を供給する選手が優しい球出しができていないのか。周りの選手の焦りが伝染してしまったのか、力みがあったり、当然のごとくエースストライカーなんだから徹底マークされて思うように動けません。
球が要求にフィットしないのか、空回り気味でイライラを募らせていました。メッシやロナウドでも徹底マークされて機能しない日もあるのだから、がっかりすることはないし、それを利用する戦術は実行できなかったのだろうか。
エース格が囲まれた時こそ動きだしを意識して、マーカーを振り切ったり、より多くのマーカーを磁石みたいに引き寄せて、セカンドエースのためのスペースを作る効果で、チームとしてのチャンスを広げて、ゴールをこじ開けることへ繋げられるようになればいいんじゃないかな。
逆に言うと、キレキレのストライカーが存在していないな、とピッチ上の選手は感じているだろうから、点になりそうな球を足元へ供給して、これは決めなきゃと萎縮しているストライカーに、それをイージーに蹴るだけだよと、ゆとりを持たせて上げられる球出しが必要だったね。
みんなが目を三角にしてしまっている感じで、プレーはゴールへ単純に向かってという妙な焦りを感じました。ここまできたら、サッカーは楽しいんだ、アジア予選で失うもののことより、新なでしこジャパンは、いままでの実績を糧にすることも大事だけど、大きく伸びるために今、何をすべきかを学んだらどうかな。
実績を乗り越えるために、大儀見というストライカーへ優しい球を供給できる選手を育てることに力を注ぐべきだと思う。つまり、1系統を潰されても、もう1系統が機能してという、澤選手がいた時の素早い動きの2系統の攻撃は必須で、戦略的な回復をすべきです。
確かにワールドカップで優勝国になったし、世界ランキングの上位の存在でもあったけど、アジアの通過も難しい国なんだと言うことを再認識して、オリンピックチャンピオンの獲得へ向けて、常にチャレンジャーであるべきなんだと思いました。
だって、その時点でのなでしこは、世界トップレベルのスピードも戦術もあったけど、世界がそこを上げてきたリ、研究してきたら、体力があるだけに形勢逆転は当然予想できるからね。
スペインがワンタッチパスで展開する個人技の積み重ねのスピーディでコンパクトなサッカーをして一世風靡しましたし、ポゼッションサッカーの時代からカウンターサッカーで勝つ時代もあり、どんどんアップデートされています。満足して留まった方が淘汰されるんですね。3連勝で勝ち点9追加で可能性を繋げられるかな。
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